COPD増悪に対するNIVのモード選択:PSV vs ASV
2019年 06月 28日

Sehgal IS, et al.
A Randomized Controlled Trial of Noninvasive Ventilation with Pressure Support Ventilation and Adaptive Support Ventilation in Acute Exacerbation of COPD: A Feasibility Study.
COPD. 2019 Jun 4:1-6.
背景:
非侵襲性換気(NIV)におけるadaptive support ventilation (ASV)は、圧サポート換気(PSV)と同等の効果を有するのかまだよくわかっていない。
方法:
この探索的研究において、われわれはNIVのPSVとASV比較した。COPD急性増悪患者を連続して登録し、それぞれにランダムに割り付けた。プライマリアウトカムはNIVの失敗(挿管、NIV中断して48時間以内の再装着あるいは死亡)とした。セカンダリアウトカムは、人工呼吸器装着期間(IPPVおよびNIV)、NIV操作数、主治医評価による簡便性および患者快適度のVAS、NIV使用による合併症とした。
結果:
74人の患者(PSV38人、ASV36人、78.4%が男性)が登録され、平均年齢は60.5±9.5歳だった。ベースライン特性は両群同等だった。NIV失敗率は全体で28.4%で、両群に有意差はなかった(PSV34.2%、ASV22.2%、p=0.31)。挿管率はASVのほうが9%低かった。6人の死亡があった(PSV2人、ASV4人、p=0.311)。セカンダリアウトカムには差はなかった。
結論:
COPD急性増悪に対するNIVでASVモードを用いることは、PSVと同様の成功率を有する。本研究は小規模であるため、さらに大規模な臨床試験で検証されるべきである。
by otowelt
| 2019-06-28 00:55
| 気管支喘息・COPD