2型糖尿病患者におけるビクトーザは肺機能を改善させる

e0156318_8455743.png COPD例でやっていただきたいところです。

Rogliani P, et al.
Long-term observational study on the impact of GLP-1R agonists on lung function in diabetic patients.
Respir Med. 2019 Jun 18;154:86-92.


背景:
 ヒトの気管支緊張にグルカゴン様ペプチド-1受容体(GLP-1R)が果たす役割が臨床前研究で報告されている。われわれは、COPD合併のない2型糖尿病(T2DM)の集団におけるGLP-1Rアゴニストの効果を検証した。

方法:
 メトホルミン単独治療、メトホルミン+GLP-1R(GLP-1Rアゴニストコホート)、メトホルミン+インスリン(インスリンコホート)で治療されたT2DM患者(32人)の2年におよぶ前向きコホート研究である。

結果:
 24ヶ月治療の後、ベースラインからの1秒量(FEV1)変化はGLP-1Rアゴニストコホートで有意に増加した(p<0.05)(218mL[95%信頼区間88~246])が、コントロールおよびインスリンコホートでは有意差は観察されなかった(それぞれ94mL[95%信頼区間-28~216]、26mL[95%信頼区間-174~226])(それぞれp>0.05)。GLP-1Rアゴニストコホートにおける平均FEV1上昇は、コントロールおよびインスリンコホートよりも有意に大きかった(差はそれぞれ、110mL[95%信頼区間18~202]、177mL[95%信頼区間85~270]、いずれもp<0.05)。努力性肺活量(FVC)についても、コントロールおよびインスリンコホートと比べてGLP-1Rアゴニストコホートで有意に上昇した(全体差183mL[95%信頼区間72-295], p<0.05)。50~75%呼出位における最大呼気流量のベースラインからの変化は、GLP-1Rで有意に改善したが(p<0.05)、コントロールおよびインスリンコホートでは改善しなかった(p>0.05)。

結論:
 我々の予備的研究は、気道障害を治療するうえで、GLP-1Rアゴニストが潜在的な新しい治療的役割を有することを支持するものである。



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ここが知りたい!糖尿病診療ハンドブックVer.4 [ 岩岡秀明 ]
価格:4104円(税込、送料無料) (2019/6/25時点)



by otowelt | 2019-07-17 00:37 | 内科一般

<< II型急性呼吸不全のCOPD患... この20年で受動喫煙はどうなったか? >>