COPD患者に対するβ遮断薬の処方頻度は低い
2019年 09月 02日
これは主治医の防衛的心理の問題でしょうね。Parkin L, et al.
Underuse of beta-blockers by patients with COPD and co-morbid acute coronary syndrome: A nationwide follow-up study in New Zealand.
Respirology. 2019 Aug 11. doi: 10.1111/resp.13662.
背景および目的:
臨床ガイドラインでは、急性冠症候群(ACS)患者に対してβ遮断薬やその他心血管系予防薬の使用が推奨されている。いくつかの国の研究では、心疾患合併のCOPD患者におけるβ遮断薬の処方は少なく、使われているのは一部のサブグループのみである。われわれは、COPDおよびACS患者におけるβ遮断薬および他の心血管予防薬の使用について、ニュージーランド国内の追跡研究で調査をおこなった。
方法:
国内の健康保険および医薬品調剤データをコホート研究に用いた。登録前および追跡中にACSや心不全で入院した患者を特定し、薬物使用について調べた。
結果:
コホートには45歳以上の83,435人の患者が登録され、追跡は290,400人年だった。2,637人が追跡期間中1回以上のACSで入院し、56.6%のみがβ遮断薬を処方されていた(初回入院から6ヶ月時点)。アスピリンとスタチンは、それぞれ87.7%、81%の処方率だった。
COPD重症度が高い患者は、重症度が低い患者よりもβ遮断薬が処方される頻度が低かった。
結論:
ACS入院後のβ遮断薬の使用は、予想よりはるかに低かった。アスピリンとスタチンを使用する割合が高いこと、およびCOPDの重症度によるベータ遮断薬の投与率が低いことから、COPD患者にβ遮断薬を処方することに抵抗があるものと推察される。
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by otowelt
| 2019-09-02 00:05
| 気管支喘息・COPD









