肺癌サバイバーは心血管系疾患リスクが高い
2019年 09月 15日
以前から言われている知見の1つです。これはどの癌腫でも似た報告がありますね。Yoon DW, et al.
Increased risk of coronary heart disease and stroke in lung cancer survivors: A Korean nationwide study of 20,458 patients.
Lung Cancer. 2019 Aug 24;136:115-121.
目的:
肺癌治療の進歩により、肺癌サバイバーは増えた。心血管系疾患(CVD)は非癌死亡の主要な原因の1つとされており、CVDマネジメントは癌サバイバーシップケアの重要な点である。しかしながら、肺癌手術を受けた肺癌サバイバーにおける心血管系リスクのデータは不足している。われわれは、肺癌サバイバーと一般非癌集団の間のCVD発症を比較した。
方法:
韓国国内健康保険サービスデータベースを用いて、2007年~2013年で20458人の肺癌手術を受けた患者を抽出した。アウトカム変数は、冠動脈性心疾患(CHD)、心筋梗塞(MI)、虚血性脳卒中(IS)、死亡とした。アウトカムは2016年まで追跡された。
結果:
20458人の肺癌手術を受けた患者と、27321人の非癌コントロール患者を比較した。肺癌サバイバーは、すべての心血管系疾患リスク上昇(補正ハザード比1.27, 95%信頼区間1.19-1.36), CHDリスク上昇(補正ハザード比1.26, 95%信頼区間1.16-1.36)、ISリスク上昇(補正ハザード比1.22, 95%信頼区間1.07-1.39)と関連していた。


化学療法および放射線治療は心血管系イベントリスク上昇、CHDリスク上昇、MIリスク上昇と関連していた。1年間および3年間まで心血管系イベントがなかった肺癌サバイバーのいずれにおいても、非癌集団と比較すると心血管系イベントリスク上昇は高かった。
結論:
一般非癌集団と比較すると、肺癌サバイバーはCHD、ISリスクが高かった。そのため、肺癌サバイバーにおいて、とりわけ化学療法や放射線治療を受ける場合には、心血管系リスクを注意深く評価する必要がある。
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by otowelt
| 2019-09-15 00:41
| 肺癌・その他腫瘍









