Mycobacteroides abscessusに対するチゲサイクリン

Mycobacteroides abscessusに対するチゲサイクリン_e0156318_2257030.png 本当に効いているのだろうか・・・。

Kwon YS, et al.
Efficacy and safety of tigecycline for Mycobacterium abscessus disease.
Respir Med. 2019 Oct 8;158:89-91.


目的:
 Mycobacteroides abscessusは、抗酸菌感染症の中でももっとも治療困難で、通常の抗菌薬に耐性を示すことが知られている。この研究の目的は、同菌に対するチゲサイクリンの効果と安全性を評価することである。

方法:
 National Jewish Healthにおいて2009年1月から2019年12月までにチゲサイクリンの投与を受けたM. abscessus感染症の患者を抽出した。

結果:
 35人が同定され、肺疾患がもっともよくみられた(29人、82.9%)。チゲサイクリンを投与された患者のうち、17.4%で微生物学的な改善(2回連続喀痰培養陰性)がみられ86.2%で症状の改善がみられ、59.3%で放射線学的な改善がみられた。副作用によるチゲサイクリンの減量ないし中止は、57.1%にみられた(中央値56.5日、IQR10.8-122.3日)。もっともよくみられた副作用は、悪心、嘔吐、下痢といった消化器症状であった。

結論:
 M. abscessusに対するチゲサイクリン含有レジメンは、症状や放射線学的を高い頻度で改善させるが、微生物学的な効果は不良であり、副作用が多かった。選択された患者ではこの抗菌薬を注意深く用いてもよいかもしれない。




by otowelt | 2019-12-06 00:06 | 抗酸菌感染症

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