ベダキリン・デラマニド併用レジメンの長期安全性

ベダキリン・デラマニド併用レジメンの長期安全性_e0156318_13203583.jpg ぶっちゃけ、どちらも数回しか処方したことがないです。

・参考記事:日本人の多剤耐性結核患者に対するベダキリン併用

 70%以上がXDR-TBというのもなかなか・・・。

Olatunde Olayanju, et al.
A regimen containing bedaquiline and delamanid compared to bedaquiline in patients with drug resistant tuberculosis
European Respiratory Journal 2019; DOI: 10.1183/13993003.01181-2019


背景:
 耐性結核におけるデラマニドとベダキリンに関するデータは限られている。HIV感染者を含んだ、前向き長期アウトカムデータはまだない。

方法:
 われわれは、2014年から2018年のあいだに122人の耐性結核の南アフリカ人(52.5%がHIV感染者)を登録した(Brooklyn Chest Hospital)。年齢中央値は34歳(IQR27-42歳)で、74人(60.7%)が男性だった。体重は中央値で51.8kgだった(IQR43.8-59.0kg)。HIV感染者のCD4中央値は154/μL(IQR57-332/μL)だった。86人(70.5%)がXDR-TBだった。
 ベダキリンベースのレジメン(82人)と、ベダキリン-デラマニド併用レジメン(40人)のアウトカムと安全性を検証した。

結果:
 6ヶ月時の喀痰培養陰性化率は同等だった(92.5% vs 81.8%; p=0.26)。18ヶ月時の良好アウトカムについても、ベダキリン-デラマニド併用群のほうがより耐性・より治療前失敗率が高かったにもかかわらず、同等だった(63.4% vs 67.5%; p=0.66)(5剤を超える耐性はベダキリン群3.7%、ベダキリン-デラマニド群22.5%, p=0.001/治療前失敗率12.2% vs 52.5%、p<0.001)。QTcF延長は、併用群のほうが頻繁にみられた(ベースラインから60msecを超えるもの、あるいは治療中450msecを超えるもののいずれもベダキリン群の約2倍)(p=0.001)。治療脱落には差はなかった。HIV感染の有無にかかわらず、効果は一定だった。
ベダキリン・デラマニド併用レジメンの長期安全性_e0156318_8511942.png
(文献より引用)

結論:
 HIVステータスを問わず、耐性結核の患者において、ベダキリン-デラマニド併用レジメンは、ベダキリンベースレジメンと比較して長期の安全性は同等だった。





■「呼吸器内科医」はm3を応援しています!新規登録で3,000円相当ポイント進呈!
ベダキリン・デラマニド併用レジメンの長期安全性_e0156318_8184968.png

by otowelt | 2019-11-02 00:06 | 抗酸菌感染症

<< 本の紹介:誰も教えてくれなかっ... 気管支サーモプラスティは低肺機... >>