本の紹介:ブラッシュアップ敗血症
2019年 11月 20日
有名な先生なので、もちろん名前は存じ上げていましたが、献本いただけるとは思いもせず!ありがとうございます。

発売日:2019年10月3日
単行本 : 216ページ
価格 : 3,520円 (税込)
出版社 : 中外医学社
著者 : 近藤 豊先生
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改めて近藤先生の経歴を見てみると、ーーこう書くと失礼かもしれませんがーー、敗血症の申し子のような先生だなと思いました。救急の現場とアカデミアの両方をとことん追究し、現在にいたります。
敗血症は、理論的な部分が難しく、ガイドラインもなかなかハードルが高いです。よくぞ、ここまで噛み砕いて書かれたなと感動しました。

ときおり出てくるリサーチクエスチョンに自ら答える形で、現在わかっているエビデンスを丁寧に解説されています。そして、文中に何度か登場する言葉ですが、敗血症診療の「まだわかっていない」「正解がない」部分を踏まえた上で、筆者なりの考え方が書かれています。

新しい敗血症治療についても触れられており、救急・ICUをローテートする研修医と臨床バリバリの中堅医師に満足できる仕上がりになっています。読み物としての完成度は極めて高いと思います。
後半のAIのくだり、面白かったです。AIが登場すると、おそらく画像診断などデータベース化されている業種は加速度的に淘汰がすすむと思いますが、救急だけでなく、私のいる急性期呼吸器領域ではこれからどうなっていくでしょうか。
まえがきに書かれている言葉が心に染みます。「筆者は救急医として働いている間は挑戦することを止めない」。うーん、私は現在何に挑戦できているだろうか。
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改めて近藤先生の経歴を見てみると、ーーこう書くと失礼かもしれませんがーー、敗血症の申し子のような先生だなと思いました。救急の現場とアカデミアの両方をとことん追究し、現在にいたります。
敗血症は、理論的な部分が難しく、ガイドラインもなかなかハードルが高いです。よくぞ、ここまで噛み砕いて書かれたなと感動しました。


後半のAIのくだり、面白かったです。AIが登場すると、おそらく画像診断などデータベース化されている業種は加速度的に淘汰がすすむと思いますが、救急だけでなく、私のいる急性期呼吸器領域ではこれからどうなっていくでしょうか。
まえがきに書かれている言葉が心に染みます。「筆者は救急医として働いている間は挑戦することを止めない」。うーん、私は現在何に挑戦できているだろうか。
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by otowelt
| 2019-11-20 00:47
| その他