IMpower133試験日本人サブグループ解析

IMpower133試験日本人サブグループ解析_e0156318_11251862.png 小細胞肺癌の歴史を変えたIMpower133試験の日本人サブグループ解析です。

・参考記事:IMpower133試験 :ED-SCLCに対する化学療法+アテゾリズマブは全生存期間を延長

Nishio M, et al.
Subgroup Analysis of Japanese Patients in a Phase III Study of Atezolizumab in Extensive-stage Small-cell Lung Cancer (IMpower133).
Clin Lung Cancer. 2019 Nov;20(6):469-476.e1.


背景:
 アテゾリズマブは進展型小細胞肺(ED-SCLC)患者に対して有効で忍容性のよい薬剤であるが、アジア人と白人では治療効果の差異が存在する。今回、IMpower133試験の日本人サブグループ解析結果を報告する。

患者および方法:
 今回の多施設共同二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験の主な適格基準は、18歳以上、組織診、細胞診でED-SCLCと確認されている者、RECIST判定が可能、ECOG PS0~1、ED-SCLCに対する投薬歴がない、である。
 患者はカルボプラチン(AUC 5)+エトポシド(100mg/m2)に、アテゾリズマブ1200mg/bodyあるいはプラセボを併用する治療を受けた。プライマリエンドポイントは、ITT集団における全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)である。403人がランダム化され、42人が日本の施設で組み入れられた。

結果:
 日本人サブグループにおけるITT解析では、アテゾリズマブ群(20人)のOS中央値は14.6ヶ月(95%信頼区間11.8-17.8ヶ月)で、プラセボ群(22人)の11.9ヶ月(95%信頼区間8.4-15.8ヶ月)より有意に長かった(ハザード比0.72、95%信頼区間0.31-1.67)。PFS中央値はアテゾリズマブ群4.5ヶ月(95%信頼区間4.2-8.1ヶ月)、プラセボ群4.0ヶ月(95%信頼区間2.9-5.6ヶ月)だった(ハザード比0.47、95%信頼区間0.23-0.96)。アテゾリズマブは全体的に忍容性が良好で、治療関連死はなかった。

結論:
 日本人ED-SCLCに対するカルボプラチン+エトポシド+アテゾリズマブ併用療法は有効かつ忍容性良好だった。この結果は、IMpower133試験全体の主要解析結果と一致していた。



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by otowelt | 2019-12-07 00:57 | 肺癌・その他腫瘍

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