クリスマスBMJ2019:SSSPIN研究:spin研究のspinをあばく
2019年 12月 19日

・オーサーが特定の結果のみに言及し、結果の解釈を選択的に報告する行為
・重要な結果をもたらす検定の数値のみを公開する行為
・統計についての不適切または誤解を招く使用
spinに関する研究のspinをあばくという斬新な論文です。
Lisa Bero, et al.
The SSSPIN study—spin in studies of spin: meta-research analysis
BMJ 2019; 367 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.l6202
目的:
spinに関する研究におけるspinの頻度を同定・計算すること。
デザイン:
メタアナリシス(research on research)。
セッティング:
科学文献における35のspin研究
アウトカム:
spin研究のspin。spinについては上述。
結果:
35のspin研究のうち5研究(14%)がspinを有していた。2研究が結果の表示と解釈をゆがめるもの、3研究が結果の過剰解釈または不適切な外挿だった。

結論:
spinは、spinに関する研究でも発生している。この分野の研究者はspin発見に敏感であるべきだが、われわれの研究は、さまざまな研究分野でspinを減らすための厳密な介入の必要性を決して妨害するものではない。
spin的結論:
spinの研究においては、他の分野の研究よりもspinが横行していないという仮説が証明された。 spin研究者は他の研究者よりも、結論をspinしちゃう可能性が低いので、spinと研究の無駄を減らすための介入を立案・吟味するための実質的資源を受け取るべきだ。
by otowelt
| 2019-12-19 09:19
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