メタアナリシス:UIP・NSIPの放射線学的・臨床的特徴

メタアナリシス:UIP・NSIPの放射線学的・臨床的特徴_e0156318_22381567.png 患者背景はともかくとして、画像パターンについては事前に規定しているので「そりゃそうなるわ」と思ってしまうのですが・・・。

Ebner L, et al.
Meta-analysis of the radiological and clinical features of Usual Interstitial Pneumonia (UIP) and Nonspecific Interstitial Pneumonia (NSIP).
PLoS One. 2020 Jan 13;15(1):e0226084.


目的:
 NSIPとUIPを鑑別する、特異的なCTパターンと臨床的特徴を同定するためのメタアナリシスを実施すること。

方法:
 PubMed/Medline、EmbaseデータベースでUIPおよびNSIPの胸部CTパターンを報告している研究を抽出した。組織学的に確認された診断と間質性肺疾患(ILD)ボードによるコンセンサス診断を含む研究のみが本解析に含まれた。放射線学的パターンと患者背景が抽出された。ランダム効果メタアナリシスにより、オッズ比と連続データの平均差を調べた。

結果:
 794の研究結果のうち、33文献2318人の患者が適格基準を満たした。これらの研究のうち12がNSIP(338人)およびUIP(447人)を含んでいた。
 UIP患者と比較して、NSIP患者は有意に若く(NSIP:年齢中央値54.8歳、UIP:年齢中央値59.7歳、平均差-4.4、p=0.001、95%信頼区間-6.97~-1.77)、男性に少なく(NSIP:中央値52.8%、UIP:中央値73.6%、オッズ比0.32、p<0.001、95%信頼区間0.17-0.60)、喫煙者に少なかった(NSIP:中央値55.1%, UIP:中央値73.9%; オッズ比0.42; p = 0.005; 95%信頼区間0.23-0.77)。
 UIP患者と比較して、NSIP患者の胸部CT所見は、蜂巣肺パターンが少なく(NSIP:中央値28.9%、UIP:中央値73.4%、オッズ比0.07、p<0.001、95%信頼区間0.02-0.30)、末梢優位でなく(NSIP:中央値41.8%, UIP:中央値83.3%; オッズ比 0.21; p<0.001; 95%信頼区間0.11-0.38)、胸膜直下がよりスペアされていた(NSIP:中央値40.7%, UIP:中央値4.3%; オッズ比16.3; p = 0.005; 95%信頼区間2.28-117)。
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(胸膜直下スペア:文献より引用)

結論:
 末梢優位の蜂巣肺は、UIP診断と有意に関連していた。NSIPパターンは、UIPパターンより胸膜直下がスペアされていた。UIPパターンは高齢男性、喫煙者に多く、NSIPは若年集団に多かった。





by otowelt | 2020-04-03 00:20 | びまん性肺疾患

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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