COPDにおける慢性咳嗽は、重症例に多い

COPDにおける慢性咳嗽は、重症例に多い_e0156318_152551100.png 有名コホートから、慢性咳嗽という切り口で切った研究です。

Eskild Landt, et al.
Chronic cough in individuals with COPD: a population-based cohort study
CHEST, https://doi.org/10.1016/j.chest.2019.12.038


背景:
 COPD患者における慢性咳嗽の役割と影響は、一般集団では記述されていない。われわれは、慢性咳嗽はCOPD患者における疾患重症度のマーカーになるのではないかと仮説を立てた。

方法:
 われわれは、コペンハーゲン一般集団研究コホート43271人の成人において、COPDと慢性咳嗽の患者を同定し、呼吸器症状、ヘルスケア利用、肺機能、血液中炎症性バイオマーカーを報告した。

結果:
 43271人の一般集団のうち、8181人(19%)がCOPDだった。そのうち796人(10%)が慢性咳嗽を有していた。COPDと慢性咳嗽がある人のLeicester咳質問票の合計スコア中央値は17.7点(IQR 16.0-18.9)だった(身体的ドメイン5.9[IQR 5.3-6.3]、精神的ドメイン5.6[IQR 4.9-6.3]、社会的ドメイン6.3[IQR 5.8-6.8])。COPDの患者では、慢性咳嗽がある患者は、ない患者と比較して、喀痰(60% vs 8%)、喘鳴(46% vs 14%)、呼吸困難(66% vs 38%)、胸痛/絞扼感(9% vs 4%)、夜間呼吸困難(8% vs 3%)、過去10年の急性気管支炎/肺炎のエピソード(45% vs 25%)、過去12ヶ月の一般診療医受診(53% vs 37%)が多かった。さらに、COPDと慢性咳嗽がある人は、%1秒量が低く(81% vs 89%)、1秒率が低く(0.64 vs 0.66)、高感度CRP、フィブリノーゲン、白血球、好中球、好酸球、IgEも高かった。

結論:
 COPDに慢性咳嗽を合併している人は、呼吸器症状、ヘルスケア利用、肺機能の低さ、血液中の炎症性バイオマーカーという観点から、より重度の疾患と関連していた。




by otowelt | 2020-03-25 00:51 | 気管支喘息・COPD

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