CTガイド下生検における18G針と20G針の比較

CTガイド下生検における18G針と20G針の比較_e0156318_1626752.png EBUS-TBNAでもこういう針の径についての研究が過去にありましたが、ちょっとニッチすぎて・・・。

Kolderman NC, et al.
Pneumothorax Rate and Diagnostic Adequacy of Computed Tomography-guided Lung Nodule Biopsies Performed With 18 G Versus 20 G Needles: A Cross-Sectional Study.
J Thorac Imaging. 2020 Feb 6. doi: 10.1097/RTI.0000000000000481.


目的:
 CTガイド下肺結節生検のアウトカムに、針のゲージが影響を与えるかどうか相反するデータがある。この研究の目的は、2つの針のサイズ(18Gと20G)における合併症と診断能を比較することである。
 
方法:
 2014年3月から2016年8月までに、30歳~94歳の間に550人の患者にCTガイド下針生検を受けた患者を登録した後ろ向きコホート研究である。18Gあるいは20Gで生検をおこなった。気胸とその他の合併症の頻度を2つの針のグループで比較した。単変量・多変量ロジスティック回帰分析を実施した。

結果:
 18G(125人)および20G(425人)の間の気胸頻度(率:25.6% vs. 28.7%; P=0.50; オッズ比0.86; 95%信頼区間0.54-1.35)、胸腔ドレーン挿入率 (4.8% vs. 5.6%; P=0.71; オッズ比0.84; 95%信頼区間0.34-2.11)、診断精度(95% vs. 93%; P=0.36; オッズ比1.51; 95%信頼区間0.61-3.72)に差はなかった。多変量ロジスティック回帰分析では、生検経路の気腫の存在(オッズ比3.12; 95%信頼区間1.63-5.98)、胸膜表面から結節まで4cm以上の距離(オッズ比1.85; 95%信頼区間1.05-3.28)は気胸のリスク因子だった。

結論:
 CTガイド下針生検による気胸の頻度と診断精度に、18Gと20Gで差はみられなかった。気胸の独立リスク因子は、生検経路にある気胸、胸膜面から結節までの距離だった。




by otowelt | 2020-04-01 00:05 | 呼吸器その他

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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