COVID-19:小児34例の臨床的特徴:撤回
2020年 02月 19日
小児例は9例が全例回復したという報告が先日ありましたが、今回は34例の報告です。※2020年2月26日現在:論文は撤回されています。
Wang XF, et al.
Clinical and epidemiological characteristics of 34 children with 2019 novel coronavirus infection in Shenzhen.
Zhonghua Er Ke Za Zhi. 2020 Feb 17;58(0):E008. doi: 10.3760/cma.j.issn.0578-1310.2020.0008.
目的:
SARS-CoV-2感染の小児の臨床所見や疫学の特徴を記述すること。
方法:
2020年1月19日~2020年2月7日までに深圳市第三人民医院において、咽頭ぬぐい液のRT-PCRでCOVID-19と確定した小児34人を解析対象とした。臨床データと疫学について後ろ向きに調べた。
結果:
34人のうち14人が男児で20人が女児だった。年齢中央値は8歳11ヶ月だった。基礎疾患を有する小児はいなかった。28人(82%)が家族内でアウトブレイクした症例だった。湖北省への渡航あるいは居住歴があったのは26人(76%)だった。22人(65%)が典型的COVID-19の病型で、9人(26%)は軽症、3人(8.8%)が無症候性だった。重症例、重篤例はいなかった。よくみられた症状は発熱(17人、50%)、咳嗽(13人、38%)だった。
34人のうち、白血球は28人(82%)で正常だった。5人の末梢血白血球数が10,000/μL以上だった。1人に白血球減少がみられた。好中球減少とリンパ球減少はそれぞれ1人ずつみられた。CRPは1人、赤沈は5人で上昇していた。プロカルシトニンが上昇していたのは1人で、D-ダイマーは3人で上昇していた。LDHが400U/L以上だったのは10人だった。
胸部CTでは、末梢優位の、多発性斑状あるいは結節性すりガラス陰影、浸潤影が観察された。
20人がロピナビル/リトナビルで治療された。ステロイドと免疫グロブリンは誰も使用されなかった。
全例回復して退院した。
結論:
小児のCOVID-19は非典型的になることがあるが、概して成人より軽症である。胸部CT検査は初期診断に有用である。小児例はおもに家族内のアウトブレイクに起因している。
by otowelt
| 2020-02-19 11:38
| 感染症全般









