COVID-19:肺炎63例の胸部HRCT所見

COVID-19:肺炎63例の胸部HRCT所見_e0156318_2252711.png 華中科技大学から、かなりまとまった症例数の画像の論文です。

Yueying Pan, et al.
Initial CT findings and temporal changes in patients with the novel coronavirus pneumonia (2019-nCoV): a study of 63 patients in Wuhan, China
European Radiology, https://doi.org/10.1007/s00330-020-06731-x


目的:
 この研究の目的は、新型コロナウイルス肺炎の画像的特徴を観察することである。

方法:
 2019年12月30日~2020年1月31日までに63人のCOVID-19確定例が同定された。胸部HRCTがおこなわれた。罹患葉数、すりガラス結節、斑状/点状GGO、斑状浸潤影、線維性索状影、不整形結節などのCT所見が記録された。加えて、これらの患者の経過を追跡した。

結果: 
 63人の胸部CT画像が得られた。男女比は33:30だった。平均年齢は44.9±15.2歳だった。陰影がみられた平均葉数は3.3±1.8だった。19人(30.2%)が1葉のみ、5人(7.9%)が2葉、4人(6.3%)が3葉、7人(11.1%)が4葉、28人(44.4%)が6葉に陰影がみられた。
 54人(84.7%)の患者が斑状/点状GGO、14人(22.2%)がすりガラス結節、12人(19.0%)が斑状浸潤影、11人(17.5%)が線維性索状影、8人(12.7%)が不整形結節を呈していた。
COVID-19:肺炎63例の胸部HRCT所見_e0156318_12361156.png
(画像的特徴:文献より引用)

 54人(85.7%)の患者の陰影は進行した。単一GGOの増大、浸潤影化、索状科影の増大、結節の増大などがみられた。

結論:
 SARS-CoV-2による肺炎の画像変化は速やかである。また、同肺炎の症状は多様である。典型的なウイルス性肺炎の画像変化といくつかの特異的な所見が観察された。





by otowelt | 2020-02-20 12:40 | 感染症全般

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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