COVID-19:鼻腔・咽頭のウイルス量の推移

COVID-19:鼻腔・咽頭のウイルス量の推移_e0156318_2252711.png NEJMの短報ですが、ウイルス量の推移はインフルエンザウイルスと類似のパターンと考えてよさそうです。

Lirong Zou, et al.
SARS-CoV-2 Viral Load in Upper Respiratory Specimens of Infected Patients
NEJM, February 19, 2020, DOI: 10.1056/NEJMc2001737


概要:
 COVID-19の患者17人と濃厚接触者1人の、鼻腔と咽頭におけるウイルス量を経時的に調べた研究結果(CORRESPONDENCE)。18人(9人が男性、9人が女性、年齢中央値59歳[26-76歳])からの鼻腔・咽頭スワブ検体72を解析したもの。そのうち4人が二次感染例で、1人は無症状。
 ウイルス量は、発症初期からかなり高く、おおむね2週間かけて徐々に減少し陰性化に向かう傾向にあった。咽頭よりも鼻腔のほうが高いウイルス量であった。この結果は、SARS-CoV-2に感染した患者のウイルス排出パターンはインフルエンザ患者と類似しており、SARS-CoVとは異なるように見える。
 無症候性の濃厚接触者も、ウイルス量としては症候性患者のそれと類似しているため、無症候性または最小限の症候性であっても伝播する可能性が示唆される。
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(鼻・咽頭スワブのウイルス量:文献より引用)




by otowelt | 2020-02-21 15:39 | 感染症全般

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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