COPD増悪後のリハビリテーションの時期
2020年 03月 19日
入院でおこなう超早期の呼吸リハビリテーションではなく、退院後に行うものです。
Kjærgaard JL, et al.
Early pulmonary rehabilitation after acute exacerbation of COPD: a randomised controlled trial.
ERJ Open Res. 2020 Feb 17;6(1). pii: 00173-2019. doi: 10.1183/23120541.00173-2019. eCollection 2020 Jan.
目的:
この研究の目的は、重度のCOPD増悪後に早期呼吸リハビリテーションを行うことが後期に行うことと比較して、死亡率、入院、身体的パフォーマンスステータス、QOLを改善するかどうか調べることである。
方法:
このランダム化比較試験において、COPD増悪で入院した150人を登録し、退院後2週間以内の早期呼吸リハビリテーションを行う群と、退院後2ヶ月に行う後期リハビリテーションを比較した。
結果:
早期呼吸リハビリテーションは、入院までの期間や死亡までの期間を延長する効果は得られなかった(ハザード比0.79, 95%信頼区間0.47-1.23, p=0.33)。しかしながら、組み入れから2ヶ月後に実施した漸増シャトルウォーキングテストでは、早期リハビリテーション群のほうが有意な改善を示した(33.9 m, 95%信頼区間4.18-63.7, p=0.02)。一定負荷シャトルウォーキングテストは、ボーダーライン上の有意性だった(140秒, 95%信頼区間-2.03-282.76, p=0.05)。CATテストには有意差はなかった(-1.43点, 95%信頼区間-3.44-0.59, p=0.17)。 (累積再入院:文献より引用) (生存:文献より引用)
結論:
COPD急性増悪後の早期リハビリテーションは、後期におこなるよりも身体パフォーマンスの改善がすみやかだったが、生存期間や入院までの期間を改善するには至らなかった。
Kjærgaard JL, et al.
Early pulmonary rehabilitation after acute exacerbation of COPD: a randomised controlled trial.
ERJ Open Res. 2020 Feb 17;6(1). pii: 00173-2019. doi: 10.1183/23120541.00173-2019. eCollection 2020 Jan.
目的:
この研究の目的は、重度のCOPD増悪後に早期呼吸リハビリテーションを行うことが後期に行うことと比較して、死亡率、入院、身体的パフォーマンスステータス、QOLを改善するかどうか調べることである。
方法:
このランダム化比較試験において、COPD増悪で入院した150人を登録し、退院後2週間以内の早期呼吸リハビリテーションを行う群と、退院後2ヶ月に行う後期リハビリテーションを比較した。
結果:
早期呼吸リハビリテーションは、入院までの期間や死亡までの期間を延長する効果は得られなかった(ハザード比0.79, 95%信頼区間0.47-1.23, p=0.33)。しかしながら、組み入れから2ヶ月後に実施した漸増シャトルウォーキングテストでは、早期リハビリテーション群のほうが有意な改善を示した(33.9 m, 95%信頼区間4.18-63.7, p=0.02)。一定負荷シャトルウォーキングテストは、ボーダーライン上の有意性だった(140秒, 95%信頼区間-2.03-282.76, p=0.05)。CATテストには有意差はなかった(-1.43点, 95%信頼区間-3.44-0.59, p=0.17)。
結論:
COPD急性増悪後の早期リハビリテーションは、後期におこなるよりも身体パフォーマンスの改善がすみやかだったが、生存期間や入院までの期間を改善するには至らなかった。
by otowelt
| 2020-03-19 00:19
| 気管支喘息・COPD