COVID-19:便中SARS-CoV-2陽性は鼻咽頭スワブ検体よりも遷延する

COVID-19:便中SARS-CoV-2陽性は鼻咽頭スワブ検体よりも遷延する_e0156318_1013880.png 便中に排出されていたとしても、それが実臨床で主な感染経路となるリスクは高くないと思います。下痢でシャーシャーなら話は変わるかもしれませんが。COVID-19における下痢はまれです。

・参考記事:COVID-19:患者の半数で便中SARS-CoV-2が陽性

Yilin Hu, et al.
SARS-CoV-2 May Persist in Digestive Tract Longer than Respiratory Tract.
Preprints 2020, 2020020354


概要:
 COVID-19は世界中に拡大している。この感染症は呼吸器系を侵すが、便中にウイルスRNAが排出される症例が報告されている。これが潜在的な感染経路になる可能性も示唆されている。このケースシリーズでは、3人のCOVID-19患者(消化器症状はなし)に対して、鼻咽頭・肛門スワブをおこなったところ、呼吸器系のスワブが陰性化しているにもかかわらず、肛門スワブ陽性が遷延していた。
COVID-19:便中SARS-CoV-2陽性は鼻咽頭スワブ検体よりも遷延する_e0156318_16293334.png
(3例の肛門スワブの経過:文献より引用)




by otowelt | 2020-02-26 00:25 | 感染症全般

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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