COVID-19:ELISA法およびGICA法によるSARS-CoV-2 IgM抗体・IgG抗体の検出
2020年 03月 02日
スワブのPCRよりも感度がよいだろうと論じています。
Jie Xiang, et al.
Evaluation of Enzyme-Linked Immunoassay and Colloidal Gold- Immunochromatographic Assay Kit for Detection of Novel Coronavirus (SARS-Cov-2) Causing an Outbreak of Pneumonia (COVID-19)
medRxiv preprint doi: https://doi.org/10.1101/2020.02.27.20028787
背景:
2019年12月、SARS-CoV-2によるCOVID-19の肺炎が中国武漢で発生した。渡航関連の症例がほかの国々でも報告されるようになった。患者数は増えているが、診断についてはまだ限定的な状況である。
方法:
武漢金銀潭医院において、WHO指針にしたがってCOVID-19と診断された2つのグループからデータを収集した。1つのグループは、ELIZA法によるIgG抗体、IgM抗体を採取した63検体で、もう一方は、GICA法のための血清91検体である。35人の健常コントロールを設定している。
結果:
ELISA IgM抗体、IgG抗体は感度87.3%、特異度100%だった。GICA IgM抗体、IgG抗体は感度82.4%、特異度100%だった。ELISA法とGICA法の感度には有意差はなかった。
結論:
ELISA法およびGICA法による特異的IgM抗体・IgG抗体検出は、簡便かつ安全におこなえ、結果を臨床的に適用できる。
Jie Xiang, et al.
Evaluation of Enzyme-Linked Immunoassay and Colloidal Gold- Immunochromatographic Assay Kit for Detection of Novel Coronavirus (SARS-Cov-2) Causing an Outbreak of Pneumonia (COVID-19)
medRxiv preprint doi: https://doi.org/10.1101/2020.02.27.20028787
背景:
2019年12月、SARS-CoV-2によるCOVID-19の肺炎が中国武漢で発生した。渡航関連の症例がほかの国々でも報告されるようになった。患者数は増えているが、診断についてはまだ限定的な状況である。
方法:
武漢金銀潭医院において、WHO指針にしたがってCOVID-19と診断された2つのグループからデータを収集した。1つのグループは、ELIZA法によるIgG抗体、IgM抗体を採取した63検体で、もう一方は、GICA法のための血清91検体である。35人の健常コントロールを設定している。
結果:
ELISA IgM抗体、IgG抗体は感度87.3%、特異度100%だった。GICA IgM抗体、IgG抗体は感度82.4%、特異度100%だった。ELISA法とGICA法の感度には有意差はなかった。
結論:
ELISA法およびGICA法による特異的IgM抗体・IgG抗体検出は、簡便かつ安全におこなえ、結果を臨床的に適用できる。
by otowelt
| 2020-03-02 14:21
| 感染症全般