COVID-19:胸部CTの誤診は少ない
2020年 03月 05日
ウイルスごとの違いがないだけでなく、個人的にはEPやOPとの違いはなかなか指摘できないと思います。
Li Y, et al.
Coronavirus Disease 2019 (COVID-19): Role of Chest CT in Diagnosis and Management.
AJR Am J Roentgenol. 2020 Mar 4:1-7.
目的:
この研究の目的は、COVID-19の放射線科医の誤診率を同定し、診断とマネジメントにおける胸部CTのパフォーマンスを評価することである。 COVID-19のCTの特徴を報告し、他のウイルスのCTの特徴と比較した。
方法:
この研究には、51人のCOVID-19確定患者(PCR陽性例)(23人が女性、28人が男性、年齢は26-83歳)と2人のアデノウイルス患者(1人が女性、1人が男性、年齢は58歳と66歳)が登録された。これら53人の臨床情報を比較した。初期撮影と追跡撮影も含めると、胸部CT画像は99撮影だった。
結果:
初期CTにおいて、基礎疾患のある2人のCOVID-19患者はよくある感染症と誤診されていた。残りのCOVID-19患者49人およびアデノウイルス患者2人ではウイルス性肺炎が正しく同定できていた。
GGOおよび浸潤影が主体で、一部に血管拡張、小葉間隔壁肥厚を伴っており、air bronchogram signはよく観察された。"reversed halo" signおよびhalo signを伴う結節影はあまり観察されなかった。COVID-19患者の胸部CT所見は、アデノウイルスのそれと所見が重複していた。 (CT所見:文献より引用)
結論:
COVID-19において胸部CTでウイルス性肺炎を誤診する頻度は低かった(2.9%)。患者のマネジメントを最適化するために、初期に撮影することは有用かもしれない。しかしながら、ウイルスごとの違いを同定するにはいたらない。
Li Y, et al.
Coronavirus Disease 2019 (COVID-19): Role of Chest CT in Diagnosis and Management.
AJR Am J Roentgenol. 2020 Mar 4:1-7.
目的:
この研究の目的は、COVID-19の放射線科医の誤診率を同定し、診断とマネジメントにおける胸部CTのパフォーマンスを評価することである。 COVID-19のCTの特徴を報告し、他のウイルスのCTの特徴と比較した。
方法:
この研究には、51人のCOVID-19確定患者(PCR陽性例)(23人が女性、28人が男性、年齢は26-83歳)と2人のアデノウイルス患者(1人が女性、1人が男性、年齢は58歳と66歳)が登録された。これら53人の臨床情報を比較した。初期撮影と追跡撮影も含めると、胸部CT画像は99撮影だった。
結果:
初期CTにおいて、基礎疾患のある2人のCOVID-19患者はよくある感染症と誤診されていた。残りのCOVID-19患者49人およびアデノウイルス患者2人ではウイルス性肺炎が正しく同定できていた。
GGOおよび浸潤影が主体で、一部に血管拡張、小葉間隔壁肥厚を伴っており、air bronchogram signはよく観察された。"reversed halo" signおよびhalo signを伴う結節影はあまり観察されなかった。COVID-19患者の胸部CT所見は、アデノウイルスのそれと所見が重複していた。
結論:
COVID-19において胸部CTでウイルス性肺炎を誤診する頻度は低かった(2.9%)。患者のマネジメントを最適化するために、初期に撮影することは有用かもしれない。しかしながら、ウイルスごとの違いを同定するにはいたらない。
by otowelt
| 2020-03-05 23:06
| 感染症全般