COVID-19:小児例と成人例における胸部CT所見の違い
2020年 03月 07日
小児COVID-19では、共感染が多いことも報告されていましたね。
Xia W, et al.
Clinical and CT features in pediatric patients with COVID-19 infection: Different points from adults.
Pediatr Pulmonol. 2020 Mar 5. doi: 10.1002/ppul.24718.
目的:
臨床、検査、胸部CTデータの特徴の違いを小児と成人のCOVID-19患者で比較すること。
方法:
2020年1月23日~2月8日にPCRで確定された20人の小児COVID-19患者から、臨床、検査、胸部CTデータを後ろ向きに収集した。臨床・検査情報は入院カルテから得た。全員胸部CT写真が撮影された。
結果:
13人の小児(65%)が家族にCOVID-19と診断された者がいた。60%に発熱、65%に咳嗽がみられた。検査所見では、80%でプロカルシトニンが上昇しており、成人にはあまりみられない所見だった。小児では共感染が多かった(40%)。6人(30%)に片肺の陰影がみられ、10人(50%)に両肺の陰影がみられた(4人[20%]は胸部CTで異常所見なし)。10人(50%)にhalo signを伴う浸潤影観察され、小結節が3人(15%)にみられた。胸水貯留例はなかった。
(胸部CT所見:文献より引用)
結論:
成人とは異なり、小児のCOVID-19では、高プロカルシトニン値、halo signを伴う浸潤影がよくみられた。共感染があることも多かった。
Xia W, et al.
Clinical and CT features in pediatric patients with COVID-19 infection: Different points from adults.
Pediatr Pulmonol. 2020 Mar 5. doi: 10.1002/ppul.24718.
目的:
臨床、検査、胸部CTデータの特徴の違いを小児と成人のCOVID-19患者で比較すること。
方法:
2020年1月23日~2月8日にPCRで確定された20人の小児COVID-19患者から、臨床、検査、胸部CTデータを後ろ向きに収集した。臨床・検査情報は入院カルテから得た。全員胸部CT写真が撮影された。
結果:
13人の小児(65%)が家族にCOVID-19と診断された者がいた。60%に発熱、65%に咳嗽がみられた。検査所見では、80%でプロカルシトニンが上昇しており、成人にはあまりみられない所見だった。小児では共感染が多かった(40%)。6人(30%)に片肺の陰影がみられ、10人(50%)に両肺の陰影がみられた(4人[20%]は胸部CTで異常所見なし)。10人(50%)にhalo signを伴う浸潤影観察され、小結節が3人(15%)にみられた。胸水貯留例はなかった。
結論:
成人とは異なり、小児のCOVID-19では、高プロカルシトニン値、halo signを伴う浸潤影がよくみられた。共感染があることも多かった。
by otowelt
| 2020-03-07 09:03
| 感染症全般