慢性好酸球性肺炎に対するメポリズマブ
2020年 05月 15日
まぁ、効果あるのはみんなわかっていますね。喘息を合併して高用量ICS/LABAを使用していたら、保険診療の範囲内で使用できます。
Brenard E, et al.
Real-Life Study of Mepolizumab in Idiopathic Chronic Eosinophilic Pneumonia.
Lung. 2020 Feb 12. doi: 10.1007/s00408-020-00336-3.
背景:
特発性慢性好酸球性肺炎(ICEP)は両側性肺浸潤を伴う全身性・局所性好酸球増加症を特徴とする孤発性の肺疾患である。症状は、亜急性/慢性の呼吸困難、咳嗽、全身症状が含まれる。全患者は経口ステロイドに反応するが、再発率はきわめて高く、ICEP再発に対する代替治療が望まれている。メポリズマブは、IL-5に対するヒト化抗体であり、好酸球増殖を抑制する。この研究では、再発性ICEPに対するメポリズマブの効果を後ろ向きに検証した。
患者および方法:
われわれのデータベースにおいて、再発性ICEPに対してメポリズマブ治療を受けた全患者を登録した。再発率に対する治療効果、経口ステロイド使用、胸部HRCTにおける肺野の陰影を解析した。
結果:
10人の患者が登録された。メポリズマブ開始から中央値9ヶ月間追跡された。末梢血好酸球数に対する効果に加えて、メポリズマブによる治療は、増悪のICEP年間率の減少および経口ステロイドの処方減少と関連していた。 また、追跡HRCTで肺病変の寛解が観察された。
結論:
オープンラベルの後ろ向き試験において、メポリズマブによるICEP治療は再発率の抑制、経口ステロイド使用の減少、肺の陰影の軽快と関連していた。
Brenard E, et al.
Real-Life Study of Mepolizumab in Idiopathic Chronic Eosinophilic Pneumonia.
Lung. 2020 Feb 12. doi: 10.1007/s00408-020-00336-3.
背景:
特発性慢性好酸球性肺炎(ICEP)は両側性肺浸潤を伴う全身性・局所性好酸球増加症を特徴とする孤発性の肺疾患である。症状は、亜急性/慢性の呼吸困難、咳嗽、全身症状が含まれる。全患者は経口ステロイドに反応するが、再発率はきわめて高く、ICEP再発に対する代替治療が望まれている。メポリズマブは、IL-5に対するヒト化抗体であり、好酸球増殖を抑制する。この研究では、再発性ICEPに対するメポリズマブの効果を後ろ向きに検証した。
患者および方法:
われわれのデータベースにおいて、再発性ICEPに対してメポリズマブ治療を受けた全患者を登録した。再発率に対する治療効果、経口ステロイド使用、胸部HRCTにおける肺野の陰影を解析した。
結果:
10人の患者が登録された。メポリズマブ開始から中央値9ヶ月間追跡された。末梢血好酸球数に対する効果に加えて、メポリズマブによる治療は、増悪のICEP年間率の減少および経口ステロイドの処方減少と関連していた。 また、追跡HRCTで肺病変の寛解が観察された。
結論:
オープンラベルの後ろ向き試験において、メポリズマブによるICEP治療は再発率の抑制、経口ステロイド使用の減少、肺の陰影の軽快と関連していた。
by otowelt
| 2020-05-15 01:08
| びまん性肺疾患