COVID-19:ICU入室患者の下気道検体SARS-CoV-2ウイルス排出は長期陽性になりうる
2020年 04月 19日
重症ほど長く陽性になるというのは、理解できる内容です。
Yongbo Huang, et al.
SARS-CoV-2 Viral Load in Clinical Samples of Critically Ill Patients
AJRCCM, https://doi.org/10.1164/rccm.202003-0572LE
概要:
広州医科大学第1付属病院のICUに入院したCOVID-19の16人の連続重症患者の記述研究である。連続PCR陰性結果が得られるまで、またはICUから退室されるまでの間、患者は定期的な血液、結膜スワブ、肛門スワブ、尿検体などが採取された。ウイルス量は、Ct値<40が陽性、>40が陰性と定義された。
16人(13人が男性、3人が女性、年齢中央値59.5歳[範囲26-79歳])がICUに入室した。12人が湖北省渡航歴があり、4人がSARS-CoV-2感染者と濃厚接触歴があった。12人(75%)の患者が少なくとも1つの基礎疾患を有していた。全例肺炎がみられ、15人はARDSだった。12人(75%)が挿管人工呼吸管理を受け、5人(31%)がECMOで治療された。3月20日時点で、9人がICUから退室し、16人は全員生存している。
ICU入室中、13人(81%)の鼻腔スワブ検体と10人(63%)の咽頭スワブサンプルでSARS-CoV-2が陽性だった。下気道検体(喀痰またはETA)は16人の患者すべてで陽性だった (100%)。その他、1人の尿、1人の結膜、6人の胃液、4人の肛門スワでもウイルスRNAが陽性となった。
11人の患者(69%)は、発症後28日を超えて、下気道検体での長期のウイルス排出を示した。3月20日の時点で、下気道検体でのウイルス排出の最長観察期間は55日だった。 (文献より引用)
Yongbo Huang, et al.
SARS-CoV-2 Viral Load in Clinical Samples of Critically Ill Patients
AJRCCM, https://doi.org/10.1164/rccm.202003-0572LE
概要:
広州医科大学第1付属病院のICUに入院したCOVID-19の16人の連続重症患者の記述研究である。連続PCR陰性結果が得られるまで、またはICUから退室されるまでの間、患者は定期的な血液、結膜スワブ、肛門スワブ、尿検体などが採取された。ウイルス量は、Ct値<40が陽性、>40が陰性と定義された。
16人(13人が男性、3人が女性、年齢中央値59.5歳[範囲26-79歳])がICUに入室した。12人が湖北省渡航歴があり、4人がSARS-CoV-2感染者と濃厚接触歴があった。12人(75%)の患者が少なくとも1つの基礎疾患を有していた。全例肺炎がみられ、15人はARDSだった。12人(75%)が挿管人工呼吸管理を受け、5人(31%)がECMOで治療された。3月20日時点で、9人がICUから退室し、16人は全員生存している。
ICU入室中、13人(81%)の鼻腔スワブ検体と10人(63%)の咽頭スワブサンプルでSARS-CoV-2が陽性だった。下気道検体(喀痰またはETA)は16人の患者すべてで陽性だった (100%)。その他、1人の尿、1人の結膜、6人の胃液、4人の肛門スワでもウイルスRNAが陽性となった。
11人の患者(69%)は、発症後28日を超えて、下気道検体での長期のウイルス排出を示した。3月20日の時点で、下気道検体でのウイルス排出の最長観察期間は55日だった。
by otowelt
| 2020-04-19 00:05
| 感染症全般