免疫チェックポイント阻害剤による間質性肺疾患は、実臨床では15%にみられる
2020年 05月 06日
臨床試験とは異なり、かなり多いですね。Suzuki Y, et al.
Assessment of Immune-Related Interstitial Lung Disease in Non-Small Cell Lung Cancer Patients Treated with Immune Checkpoint Inhibitors: A Multi-Center Prospective Study.
J Thorac Oncol. 2020 Apr 11. pii: S1556-0864(20)30297-5.
背景:
PD-1免疫チェックポイント阻害剤(ICI)は、非小細胞肺癌(NSCLC)の生存を改善してきた。さまざまな癌腫に適応されるようになり、ICI関連有害事象(ir-AEs)はICIに関連するものとして認識されるようになってきた。ir-AEsのうち、間質性肺疾患(ILD)は重篤で治療中断を余儀なくされ、時に致死的となる。しかしながら、ir-ILDはまだ前向きには検討されておらず、臨床現場における発症を予測するリスク因子は不明である。
方法:
これはNSCLCに対してICIで治療された患者の前向きコホート研究である。ベースラインの患者特性、検査データ、肺機能検査、呼吸困難(mMRCスケール)、抗腫瘍効果が解析された。
結果:
138人のNSCLC患者が抗PD-1治療を受け、20人(14.5%)がir-ILDを中央値51.5日のあいだに発症した(IQR 29-147日)。この頻度は臨床試験の数値の約3倍であった。グレード3以上の8人を含む11人(55.0%)が60日以内の発症だった。%FVC減少、%FEV1減少、mMRCスケールは、ir-ILD発症のリスク因子だった。前者2つの組み合わせはよりir-ILD患者の分類をしやすい予測因子だった。
結論:
実臨床におけるir-ILDの頻度は高い。スパイロメトリーやmMRCスケールによる呼吸困難の評価は、NSCLC患者のモニタリングとマネジメントに有用かもしれない。
by otowelt
| 2020-05-06 00:29
| 肺癌・その他腫瘍









