COVID-19:ACTT試験:レムデシビルはプラセボよりも回復が早い
2020年 04月 30日

・参考記事:COVID-19:SIMPLE試験:レムデシビルの早期治療効果
NIH clinical trial shows Remdesivir accelerates recovery from advanced COVID-19
概要:(Adaptive COVID-19 Treatment Trial (ACTT))
進行性COVID-19で肺炎を有する入院患者に対するレムデシビルのランダム化比較試験(2020年2月21日開始、1063人登録)において、プラセボ群と比較してレムデシビル群のほうが良好な結果だったと報告。
プライマリエンドポイントの回復までの期間はレムデシビル群のほうが31%短かった(p<0.001)。回復とは、退院あるいは通常のADLへ戻ることと定義されている。レムデシビル群の回復までの日数中央値は11日で、プラセボ群は15日だった。生存に対する利益がみられる傾向にあったが、統計学的には有意ではなかった(死亡率はそれぞれ8.0% vs 11.6%、p=0.059)。
by otowelt
| 2020-04-30 13:26
| 感染症全般