関節リウマチ関連ILDの死亡予測モデル
2020年 07月 15日
特に疾患特異的な項目はなさそうです。
Kim HC, et al.
Risk prediction model in rheumatoid arthritis-associated interstitial lung disease.
Respirology. 2020 May 22. doi: 10.1111/resp.13848.
背景および目的:
RA-ILDはさまざまな臨床経過をとり、予後を予測することは難しい。さらに、予後に関するリスク予想モデルは確率されていない。
方法:
RA-ILD患者153人の後ろ向きデータを用いて、予測モデルを構築し、独立したRA-ILDコホート(149人)で妥当性を検証した。予測モデルの候補変数は、多変量Cox比例ハザードモデルを使用してスクリーニングされた。 C統計量を計算して、各モデルの予測能力を評価および比較した。
結果:
解析コホートの追跡期間中央値は54ヶ月で、38.6%が胸部HRCTでUIPパターンだった。多変量Cox分析において、高齢(60歳以上、ハザード比2.063)、胸部HRCTにおける線維化スコア高値(≧全肺野の20%、ハザード比4.585)、胸部HRCTにおけるUIPパターン(ハザード比1.899)、胸部HRCTにおける気腫(ハザード比2.596)は有意に予後不良であり、最終モデルに組み込まれた。予測モデルは、5年死亡の予測に良好なパフォーマンスを示した(C統計量0.780, P < 0.001)。さらに、リスクのある患者を1年死亡率に応じて3群に分類した(0%、5.1%、24.1%)。解析コホートにおける1年、2年、3年死亡率の予測と観察値は同等で、予測モデルは妥当性検証コホートにおいても良好に予後を予測した(C統計量0.638, P < 0.001)。
結論:
われわれの結果は、胸部HRCT変数に基づくリスク予測モデルはRA-ILD患者に有用になるかもしれない。
Kim HC, et al.
Risk prediction model in rheumatoid arthritis-associated interstitial lung disease.
Respirology. 2020 May 22. doi: 10.1111/resp.13848.
背景および目的:
RA-ILDはさまざまな臨床経過をとり、予後を予測することは難しい。さらに、予後に関するリスク予想モデルは確率されていない。
方法:
RA-ILD患者153人の後ろ向きデータを用いて、予測モデルを構築し、独立したRA-ILDコホート(149人)で妥当性を検証した。予測モデルの候補変数は、多変量Cox比例ハザードモデルを使用してスクリーニングされた。 C統計量を計算して、各モデルの予測能力を評価および比較した。
結果:
解析コホートの追跡期間中央値は54ヶ月で、38.6%が胸部HRCTでUIPパターンだった。多変量Cox分析において、高齢(60歳以上、ハザード比2.063)、胸部HRCTにおける線維化スコア高値(≧全肺野の20%、ハザード比4.585)、胸部HRCTにおけるUIPパターン(ハザード比1.899)、胸部HRCTにおける気腫(ハザード比2.596)は有意に予後不良であり、最終モデルに組み込まれた。予測モデルは、5年死亡の予測に良好なパフォーマンスを示した(C統計量0.780, P < 0.001)。さらに、リスクのある患者を1年死亡率に応じて3群に分類した(0%、5.1%、24.1%)。解析コホートにおける1年、2年、3年死亡率の予測と観察値は同等で、予測モデルは妥当性検証コホートにおいても良好に予後を予測した(C統計量0.638, P < 0.001)。
結論:
われわれの結果は、胸部HRCT変数に基づくリスク予測モデルはRA-ILD患者に有用になるかもしれない。
by otowelt
| 2020-07-15 00:10
| びまん性肺疾患