喘息の新吸入薬:アテキュラ、エナジア
2020年 05月 31日
厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会は5月28日、Web会議で新薬6製品の承認の可否を審議し、喘息に対するICS/LABAおよびICS/LABA/LAMAのアテキュラ、エナジアのいずれも承認することを了承しました。
アテキュラはアドエア、シムビコート(後発:ブデホル)、フルティフォーム、レルベアに次いで5つ目のICS/LABAになります。吸入デバイスはブリーズヘラーで、ついに喘息界にもCOPDで使われていたブリーズヘラーが参入することとなりました。これでICS単剤以外、すべてにおいてブリーズヘラーが席巻したことになります。
アテキュラは低用量・中用量・高用量という3つの商品があり、いずれの規格もインダカテロールが150μg含まれています。低用量はモメタゾン80μg、中用量は160μg、高用量は320μgが含まれます。
エナジアは、アテキュラにグリコピロニウム50μgを加えたもので、中用量と高用量の2用量設定されています。注意すべきは、エナジアの場合中用量・高用量はモメタゾンの用量がアテキュラと不一致になっているところです。
というわけで、喘息のトリプル吸入療法に一番乗りだったのは、エナジアとなりました。喘息患者さんに対するトリプル吸入療法のニーズは高く、今後重症例で積極的に使うことになりそうです。
現在のICS/LABA、LAMA/LABA/ICS※をまとめると以下のようになります。
※個人的には、COPDの観点でトリプル吸入療法を書くときはLAMA/LABA/ICS、喘息の観点で書くときはICS/LABA/LAMAと書いています。ここではややこしいので、前者に統一しております。



図. 喘息・COPDに対する吸入薬一覧
なお、今回フルティフォームが小児喘息に対して保険適用されることになりました。ようやくですね。
アテキュラはアドエア、シムビコート(後発:ブデホル)、フルティフォーム、レルベアに次いで5つ目のICS/LABAになります。吸入デバイスはブリーズヘラーで、ついに喘息界にもCOPDで使われていたブリーズヘラーが参入することとなりました。これでICS単剤以外、すべてにおいてブリーズヘラーが席巻したことになります。
アテキュラは低用量・中用量・高用量という3つの商品があり、いずれの規格もインダカテロールが150μg含まれています。低用量はモメタゾン80μg、中用量は160μg、高用量は320μgが含まれます。
エナジアは、アテキュラにグリコピロニウム50μgを加えたもので、中用量と高用量の2用量設定されています。注意すべきは、エナジアの場合中用量・高用量はモメタゾンの用量がアテキュラと不一致になっているところです。
というわけで、喘息のトリプル吸入療法に一番乗りだったのは、エナジアとなりました。喘息患者さんに対するトリプル吸入療法のニーズは高く、今後重症例で積極的に使うことになりそうです。
現在のICS/LABA、LAMA/LABA/ICS※をまとめると以下のようになります。
※個人的には、COPDの観点でトリプル吸入療法を書くときはLAMA/LABA/ICS、喘息の観点で書くときはICS/LABA/LAMAと書いています。ここではややこしいので、前者に統一しております。



図. 喘息・COPDに対する吸入薬一覧
なお、今回フルティフォームが小児喘息に対して保険適用されることになりました。ようやくですね。
by otowelt
| 2020-05-31 10:49
| 気管支喘息・COPD