ANCA関連血管炎に対する年2回のリツキシマブ投与

ANCA関連血管炎に対する年2回のリツキシマブ投与_e0156318_92323100.png ほほう!

Pierre Charles, et al.
Long-Term Rituximab Use to Maintain Remission of Antineutrophil Cytoplasmic Antibody–Associated Vasculitis: A Randomized Trial
Ann Intern Med. 2020 Jun 2. doi: 10.7326/M19-3827.


背景:
 18ヶ月を超えて、年2回のリツキシマブ投与後は、ANCA関連血管炎(AAV)患者における“標準”寛解導入レジメンの後、寛解を維持する上で有効である。

目的:
寛解を達成し、18ヶ月それが維持できているGPAあるいはMPA患者のAAV再発に対する長期リツキシマブ治療の効果と安全性をみる。
 
試験デザイン:
 ランダム化比較試験。

場所:
 フランスにおける38施設。

患者:
 初期治療により完全寛解にいたった68人のGPA、29人のMPA患者。

介入:
 リツキシマブあるいはプラセボを6ヶ月ごとに18ヶ月投与した(4回注射)。

評価項目:
 プライマリエンドポイントは、28ヶ月時点での無再発生存とした。再発は、新規または既存症状の再発、疾患進行、BVASが0点を超えるものとした。

結果:
 2015年3月から2016年4月までに、97人(平均年齢63.9歳、35%が女性)がランダム化され、リツキシマブ群50人、プラセボ群47人に割り付けられた。28ヶ月時点での無再発生存は、リツキシマブ群96%(95%信頼区間91%-100%)、プラセボ群74% (95%信頼区間63%-88%)だった。絶対差は22%で(95%信頼区間9-36%)、ハザード比は7.5(95%信頼区間1.67-33.7)(P = 0.008)。28ヶ月時点での、主要な無再発生存は、それぞれ100%(95%信頼区間93-100%)、87%(95%信頼区間78-97%)だった(P = 0.009)。少なくとも1回の重篤な有害事象イベントは、リツキシマブ群の12人(24%)(6人に9感染イベント)、プラセボ群の14人(30%)(4人に6感染イベント)がみられた。死亡はなかった。

結論:
 18ヶ月を超えてリツキシマブ投与を年2回おこなうことで、AAV再発の抑制と関連しているかもしれない。





by otowelt | 2020-06-04 09:24 | 膠原病

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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