INSIGHT試験:MET増幅/過剰発現のあるEGFR陽性NSCLCに対するテポチニブ+ゲフィチニブ
2020年 06月 05日
テプミトコ+イレッサの試験です。Wu YL, et al.
Tepotinib plus gefitinib in patients with EGFR-mutant non-small-cell lung cancer with MET overexpression or MET amplification and acquired resistance to previous EGFR inhibitor (INSIGHT study): an open-label, phase 1b/2, multicentre, randomised trial.
Lancet Respir Med. 2020 May 29. pii: S2213-2600(20)30154-5. doi: 10.1016/S2213-2600(20)30154-5.
背景:
MET増幅のあるEGFR陽性非小細胞肺癌(NSCLC)において、われわれは高選択性経口MET阻害剤とゲフィチニブの併用の効果と安全性を評価した。過去にEGFR-TKIに抵抗性で、HGF/MET経路を標的とした治療歴がない患者を対象とした。
方法:
多施設共同ランダム化比較オープンラベル第1b/2相試験(INSIGHT試験)において、18歳以上のアジア人進行NSCLC(ECOG PS 0-1)に対する経口テポチニブ300mg or 500mg +ゲフィチニブ250mgの1日1回内服を第1b相でおこない、第2相ではMET+/EGFR+/T790M-の症例に対して、ランダムに1:1の割合で(初期には 1:1 だったが治験実施計画書の修正により 2:1 に変更)、経口テポチニブ+ゲフィチニブあるいは化学療法(プラチナ+ペメトレキセド)のいずれかに割り付けた。
プライマリエンドポイントは無増悪生存期間(PFS)とした。セカンダリエンドポイントは、全生存期間(OS)および安全性とした。MET増幅のタイプ (IHC2+/IHC3+/MET 増幅)やEGFR-TKI 治療歴により層別化をおこなった。
結果:
2013年12月23日~2017年5月25日までに18人の患者が第1b相(6人がテポチニブ300mg群、12人がテポチニブ500mg群)に登録され、55人が第2相(31人がテポチニブ+ゲフィチニブ群、24人が化学療法群)に登録された。用量依存性の毒性が観察sれなかったことから、第2相試験ではテポチニブ500mgが推奨された。
第2相試験において、生存期間は両群同等だった。PFS中央値はテポチニブ+ゲフィチニブ群4.9ヶ月(90%信頼区間3.9-6.9ヶ月)、化学療法群4.4ヶ月(90%信頼区間4.2-6.8)だった(ハザード比0.67、90%信頼区間0.35-1.28)。OS中央値は、17.3ヶ月(90%信頼区間12.1-37.3)、18.7ヶ月(90%信頼区間15.9-20.7ヶ月)だった(ハザード比0.69、90%信頼区間0.34-1.41)。MET IHC3+ サブグループ (34人) でのPFS中央値は、テポチニブ+ゲフィチニブ群で8.3ヶ月、化学療
法で4.4ヶ月だった(ハザード比0.35、90%信頼区間0.17-0.74)。同様に、MET増幅サブグループ (19人) でのPFS中央値は、テポチニブ+ゲフィチニブ群で21.2ヶ月、化学療法群で4.2ヶ月だった(ハザード比0.17、90%信頼区間0.05-0.57)。

もっともよくみられたグレード3以上の副作用イベントは、テポチニブ+ゲフィチニブ群でアミラーゼ上昇、リパーゼ上昇など、化学療法群では好中球減少がみられた。
結論:
試験の早期中止にもかかわらず、事前に規定されたサブグループ解析において、標準治療と比較したテポチニブ+ゲフィチニブはEGFR陽性NSCLCでMET増幅がある患者に抗腫瘍活性がみられた。
by otowelt
| 2020-06-05 00:02
| 肺癌・その他腫瘍









