COVID-19:SARS-CoV-2陽性リスク:肺炎球菌ワクチン・インフルエンザワクチンも関与?
2020年 06月 15日

Jehi L, et al.
Individualizing risk prediction for positive COVID-19 testing: results from 11,672 patients.
Chest. 2020 Jun 10. pii: S0012-3692(20)31654-8. doi: 10.1016/j.chest.2020.05.580.
概要:
COVID-19は世界的に増え続けている。複数の症例があるにもかかわらず、積極的な意思決定にいたる実用的な知見がそろっていない。
個別化されたリスク予測モデルを作成するために、クリーブランドクリニックでCOVID-19について検査された全患者の前向きレジストリーを立案。LASSOロジスティック回帰アルゴリズムが用いて、COVID-19リスクについて調査した。
818人(7.0%)のCOVID-19患者を含む11,672人の探索的コホートと、290人のCOVID-19患者を含む2,295人の妥当性検証コホートが作成された。
①白人と比較して、われわれの施設ではアジア人の陽性リスクが低かった。
②肺炎球菌ワクチン・インフルエンザワクチン接種者では陽性リスクが低かった。ワクチンのTLR-7が関連している可能性もあるが、そもそも接種希望者というバイアスがS存在する可能性もある。
③経済社会的ステータスが不良の場合、陽性リスクが高い。
④メラトニン・カルベジロール・パロキセチンの内服者で陽性リスクが低い(メラトニンはACE2アップレギュレーションに関与)。
by otowelt
| 2020-06-15 00:42
| 感染症全般