肺MAC症のマネジメントにKL-6は有用

肺MAC症のマネジメントにKL-6は有用_e0156318_17465259.png これは実臨床的ですね。査定されそうですが。

Asakura T, et al.
Serum Krebs von den Lungen-6 level in the disease progression and treatment of Mycobacterium avium complex lung disease.
Respirology. 2020 Jun 29. doi: 10.1111/resp.13886.


背景および目的: 
 肺Mycobacterium avium complex(MAC-LD)症患者には有用なバイオマーカーがないため、疾患の状態やマネジメントが制限されている。われわれは、血清KL-6と疾患進行および治療反応性について明らかにした。

方法:
 MAC-LD患者の切除肺組織はKL-6で免疫染色された。われわれは、MAC-LD患者、健常コントロール患者または肺非結核性抗酸菌(NTM-LD)がない気管支拡張症患者の血清KL-6を比較した。血清KL-6は、慶応義塾大学病院で2012年5月~2016年5月に前向きに採取した。血清KL-6値と、疾患進行および治療反応性を、登録時無治療であったMAC-LD187人で検討した。

結果:
 肺組織のKL-6陽性II型肺胞細胞と血清KL-6は、MAC-LD患者のほうがコントロール患者より有意に高かった。NTM-LDのない気管支拡張症患者における血清KL-6は、有意に上昇していなかった。登録時治療を受けていなかった187人のうち、53人が疾患進行し治療を要した。多変量Cox解析では、血清KL-6値(補正ハザード比1.18、p=0.005)、抗酸菌塗抹陽性(補正ハザード比2.64、p=0.001)、胸部画像上の空洞(補正ハザード比3.01、p<0.001)は有意に疾患進行と関連していた。血清KL-6の変化(ΔKL-6)は、疾患進行がある群では有意に大きく、治療後に減少し、喀痰培養陰性化と繁栄していた。

結論:
 血清KL-6は、疾患進行および治療反応性と関連している。抗酸菌塗抹ステータスや胸部画像上の空洞所見と組み合わせた縦断的アセスメントはMAC-LDマネジメントに役立つかもしれない。



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by otowelt | 2020-08-13 00:16 | 抗酸菌感染症

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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