膠原病関連間質性肺疾患に対するアザチオプリン

膠原病関連間質性肺疾患に対するアザチオプリン_e0156318_2233180.png 小規模な後ろ向き研究です。

Boerner EB, et al.
Azathioprine for Connective Tissue Disease-Associated Interstitial Lung Disease.
Respiration. 2020 Jul 14:1-9.


背景:
 膠原病関連間質性肺疾患(CT-ILD)に対する免疫抑制治療はいまだ標準治療として位置付けられている。

目的:
 これは、CT-ILD患者に対するアザチオプリンの忍容性と有効性を評価するための後ろ向き研究である。

方法:
 2003年~2014年の間に、アザチオプリンで治療されたCT-ILD患者56人が登録された。追跡中3ヶ月に1回アセスメントした。

結果:
 平均治療期間は34ヶ月だった(範囲3-105ヶ月)。15人(27%)が副作用のため治療を中断した。ほとんどが3ヶ月以内の肝逸脱酵素の上昇だった。41人が3ヶ月以上治療され、27人(66%)が治療中肺機能が安定化あるいは改善した。これらの患者の治療開始時の平均%FVCは62 ± 17%で、追跡終了時の平均%FVCは65 ± 17%だった(p = 0.036)。同様に平均%DLCOは、それぞれ38 ± 16%、39 ± 17%だった (p = 0.06)。

結論:
 アザチオプリンはCTD-ILDの安定化・改善をもたらしうる。早期副作用の頻度は高いが、忍容性が得られれば長期に肺機能が安定化・改善するかもしれない。



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by otowelt | 2020-07-18 00:20 | 膠原病

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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