TASMA試験:気管支サーモプラスティの気道平滑筋容量減少はアウトカムと関連するか?

TASMA試験:気管支サーモプラスティの気道平滑筋容量減少はアウトカムと関連するか?_e0156318_9473145.png どうしても数が集まらない手技ですので・・・。

Goorsenberg AWM, et al.
Bronchial Thermoplasty Induced Airway Smooth Muscle Reduction and Clinical Response in Severe Asthma: The TASMA Randomized Trial
Am J Respir Crit Care Med. 2020 Jul 28. doi: 10.1164/rccm.201911-2298OC


背景:
 気管支サーモプラスティ(BT)は、重症喘息の気道平滑筋(ASM)を標的とした気管支鏡下治療である。観察研究において、BT後ASM容量の減少がみられているが、適切なコントロール群の設定が不足している。さらに、治療反応性については様々であり、BT治療の適切な候補を同定することは重要である。

目的:
 BTによるASM容量の影響を調べること。そして、BT反応性と相関する患者因子を同定すること。

方法:
 重症喘息患者40人が、早期BT治療群(20人)、晩期BT治療群(20人)にランダム化された。ランダム化前に、臨床的、機能的、血液検査、気道生検データが収集された。晩期群では、生検を含めた再アセスメントが通常ケアの6ヶ月後に行われ、その後BTをおこなわれた。
 両群、BT後の生検データは6ヶ月後に採取された。ASM容量(全生検検体におけるデスミンあるいはα-SMAの%陽性領域)がデジタルソフトウェア解析で調べられた。ベースライン特性とACQ/AQLQの間の改善の関連性が探索的に調べられた。

結果:
 ASM容量減少の中央値は、早期BT群で50%を超えていた(17人)。しかし、晩期BT群では変化はみられなかった(19人)(p=0.004)。早期BT群ではACQスコアが有意に改善した(早期:-0.79点、IQR-1.61;0.02、晩期:0.09点、IQR-0.25;1.17)(p=0.006)。AQLQについても同等だった(早期:0.83点、IQR-0.15;1.69、晩期:-0.02、IQR-0.77;0.75) (p=0.04)。全体における治療反応性は血清IgE、好酸球数と関連していたが、ベースラインのASMとは関連していなかった。

結論:
 BTはASM容量を有意に減少させる。治療反応性は血清IgEや好酸球数と関連していたが、ASM容量とは関連していなかった。





by otowelt | 2020-08-24 00:16 | 気管支喘息・COPD

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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