COVID-19:ICU外における非侵襲的呼吸補助の効果と安全性
2020年 08月 06日
イタリアにおける医療混乱は、連日ニュースになりましたね。Franco C, et al.
Feasibility and clinical impact of out-of-ICU non-invasive respiratory support in patients with COVID-19 related pneumonia.
Eur Respir J. 2020 Aug 3;2002130. doi: 10.1183/13993003.02130-2020.
背景:
SARS-CoV-2のアウトブレイクはイタリアでも広がり、ICUベッドが不足し、非侵襲的呼吸補助(NRS)をICU外で使うこととなり、これは医療従事者スタッフへの汚染リスクとなった。NRSをICU外で用いることによる、病院スタッフへの安全性、実現性、アウトカムを調べた。
方法:
この観察研究では、2020年3月1日~5月10日までに9病院の呼吸器病棟に入院した670人のCOVID-19患者を連続登録した。投薬、NRSのモード(例:高流量鼻カニュラ酸素療法[HFNC]、CPAP、NIV)、入院期間、挿管・死亡についてのデータを集めた。
結果:
COVID-19全患者の69.3%が男性で、平均年齢は68±13歳だった。ベースラインのP/F比は152±79で、ほとんど(49.3%)がCPAPで治療された。
非補正30日死亡率は26.9%で、HFNC適用患者では16%、CPAP適用患者では30%、NIV適用患者では30%だった。挿管実施率は27%で、HFNC適用患者では29%、CPAP適用患者では25%、NIV適用患者では28%だった。死亡率に関しては、NRSとは関連していなかった。
挿管実施率と入院期間に群間差はなかった。死亡率は、年齢や併存症の増加とともに増えた。
42人の医療従事者(11.4%)が感染ありと判明したが、そのうち入院を要したのは3人のみだった。
結論:
ICU外におけるNRSは、実現可能でありアウトカムも良好である。ただ、スタッフへの汚染リスクと関連していた。
by otowelt
| 2020-08-06 00:31
| 感染症全般









