COPDにおける既喫煙者と現喫煙者の違い

COPDにおける既喫煙者と現喫煙者の違い_e0156318_1329388.png 私の外来にも、残念ながら現喫煙者のCOPD患者さんが何人かいらっしゃいます。世界的な課題ですね・・・。

Cong Liu, et al.
Different Characteristics of Ex-Smokers and Current Smokers with COPD: A Cross-Sectional Study in China.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2020 Jul 7;15:1613-1619.


目的:
 喫煙によって起こるCOPDは中国で増えている。禁煙はCOPDマネジメントの第一歩である。禁煙の予測因子に関するデータは中国で不足している。われわれは、禁煙に関連する因子を同定するため、既喫煙者と現喫煙者のCOPDの臨床的特徴の違いを調べた。

患者および方法:
 湖南省と広西省の12病院の外来で合計4331人の患者が登録された。人口統計学的・社会学的データ、肺機能、mMRCスケールが記録された。患者は、既喫煙者と現喫煙者に分類された。ロジスティック回帰分析を実施して、禁煙に関連する因子を分析した。

結果:
 全体の平均年齢は62.9±8.5歳だった。47.3%が既喫煙者だった。現喫煙者と比較して、既喫煙者は高齢で、労作時呼吸困難が多く、気流閉塞が重度で、喫煙歴・喫煙期間が少なく、GOLD C・Dの頻度が高かった。ロジスティック回帰分析では、禁煙は、寡婦、喫煙年数、1秒量と負の相関を示したが、年齢、教育レベル、喫煙量、mMRCスコア、GOLDグレード、GOLDグループと正の相関を示した。

結論:
 COPD患者の半数以上がまだ喫煙していた。既喫煙者群では、症状が現れた後、多くの人が高齢になって禁煙した。禁煙のいくつかの予測因子が特定され、既喫煙者は現喫煙者とは大幅に異なることが示された。



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by otowelt | 2020-09-09 00:33 | 気管支喘息・COPD

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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