COVID-19:気管支肺胞洗浄は有用か?
2020年 08月 11日
侵襲性も高いですし、基本的に有用でないという結論でよいと思います。Pietro Geri, et al.
Limited role for bronchoalveolar lavage to exclude Covid-19 after negative upper respiratory tract swabs: a multicenter study
European Respiratory Journal 2020; DOI: 10.1183/13993003.01733-2020
概要:
COVID-19の診断には、鼻・鼻咽頭を含む上気道から収集された検体のSARS-CoV-2のPCR・LAMP法が用いられている。しかし、気管支肺胞洗浄(BAL)のような侵襲的検査を要することもある。鼻咽頭の検体はBALよりも陽性率が大幅に陽性率が低い(32% vs 93%)ことが報告されている(JAMA 2020; 323: 1843–1844)。しかし、この研究ではBALは205人中15人にのみしか実施されておらず、鼻咽頭と両方採取されたのは1人のみであった。
今回、2020年3月14日~2020年5月4日の間に急性低酸素性呼吸不全のためにイタリアのICUあるいは呼吸器系集中病棟に入院した79人の連続症例における上気道およびBALの一致について後ろ向きに調べた。この3施設では、検査された35708検体のうち、PCR陽性は7391検体だった。BALは、臨床的に疑われた症例で、PCRが1回陰性あるいは不確定になった後、24~48時間以内に実施された。
平均年齢65±17歳の79人の患者のうち、59人が男性、20人が女性だった。50人の患者は2回(n = 46)または3回(n = 4)、上気道検体が連続陰性だった。陰性だった2人の患者のみが、BALで有意にSARS-CoV-2 RNAを検出できた。1検体は上気道検体が2回陰性で、1検体は1回目が不確定という状況だった。上気道とBALの一致は97.5%だった(κ=0.487)。22人の患者で別の診断が同定された。
本研究では、上気道検体のSARS-CoV-2検出が陰性または不確定だった症例の2例のみでBAL陽性となった。
by otowelt
| 2020-08-11 00:59
| 感染症全般









