ALTA-1L試験:二次中間解析
2020年 09月 03日
過去にNEJMで報告された研究の二次中間解析結果です。
参考記事:ALTA-1L試験:ALK阻害剤ナイーブALK陽性NSCLCに対するブリガチニブ
D Ross Camidge, et al.
Brigatinib Versus Crizotinib in Advanced ALK Inhibitor-Naive ALK-Positive Non-Small Cell Lung Cancer: Second Interim Analysis of the Phase III ALTA-1L Trial
J Clin Oncol. 2020 Aug 11;JCO2000505.
背景:
ブリガチニブは、クリゾチニブナイーブのALK陽性非小細胞肺癌(NSCLC)においてPFSおよび健康関連QOLをクリゾチニブより改善させた次世代ALK阻害剤である。初回解析(99イベント)に続いて二次中間解析結果を報告する(150イベント)。
方法:
クリゾチニブナイーブのALK陽性進行NSCLC患者を、1:1の割合でブリガチニブ180mg1日1回(7日間の導入期間では 90mgを1日1回)あるいはクリゾチニブ250mg1日2回のいずれかの群に割り付けた。プライマリエンドポイントは盲検化された独立評価委員会によって評価した無増悪生存(PFS)とした。
結果:
合計275人がランダム化された。137人がブリガチニブ群、138人がクリゾチニブ群に割り付けられた。追跡期間中央値24.9ヶ月(150PFSイベント)時点で、ブリガチニブはクリゾチニブよりも有意にPFSを延長した(ハザード比0.49、95%信頼区間0.35-0.68、p<0.001、24.0ヶ月 vs 9.2ヶ月)。新たな安全性の懸念はなかった。QOL悪化までの期間についてもクリゾチニブより遅延させた(ハザード比0.70、95%信頼区間0.49-1.00, p=0.049)。ブリガチニブの血中濃度は、PFSの予測因子ではなかった(p=0.69)。
結論:
ALK陽性NSCLCに対する初回治療として、1日1回のALK阻害剤であるブリガチニブは、クリゾチニブよりも効果、忍容性、QOLの観点から優れていた。
参考記事:ALTA-1L試験:ALK阻害剤ナイーブALK陽性NSCLCに対するブリガチニブ
D Ross Camidge, et al.
Brigatinib Versus Crizotinib in Advanced ALK Inhibitor-Naive ALK-Positive Non-Small Cell Lung Cancer: Second Interim Analysis of the Phase III ALTA-1L Trial
J Clin Oncol. 2020 Aug 11;JCO2000505.
背景:
ブリガチニブは、クリゾチニブナイーブのALK陽性非小細胞肺癌(NSCLC)においてPFSおよび健康関連QOLをクリゾチニブより改善させた次世代ALK阻害剤である。初回解析(99イベント)に続いて二次中間解析結果を報告する(150イベント)。
方法:
クリゾチニブナイーブのALK陽性進行NSCLC患者を、1:1の割合でブリガチニブ180mg1日1回(7日間の導入期間では 90mgを1日1回)あるいはクリゾチニブ250mg1日2回のいずれかの群に割り付けた。プライマリエンドポイントは盲検化された独立評価委員会によって評価した無増悪生存(PFS)とした。
結果:
合計275人がランダム化された。137人がブリガチニブ群、138人がクリゾチニブ群に割り付けられた。追跡期間中央値24.9ヶ月(150PFSイベント)時点で、ブリガチニブはクリゾチニブよりも有意にPFSを延長した(ハザード比0.49、95%信頼区間0.35-0.68、p<0.001、24.0ヶ月 vs 9.2ヶ月)。新たな安全性の懸念はなかった。QOL悪化までの期間についてもクリゾチニブより遅延させた(ハザード比0.70、95%信頼区間0.49-1.00, p=0.049)。ブリガチニブの血中濃度は、PFSの予測因子ではなかった(p=0.69)。
結論:
ALK陽性NSCLCに対する初回治療として、1日1回のALK阻害剤であるブリガチニブは、クリゾチニブよりも効果、忍容性、QOLの観点から優れていた。
by otowelt
| 2020-09-03 17:07
| 肺癌・その他腫瘍