ORIENT-11試験:プラチナ製剤+ペメトレキセドにシンチリマブを上乗せすると生存期間が延長
2020年 08月 15日
IASLCで発表された研究です。新たな免疫チェックポイント阻害剤。ICI戦国時代!Yunpeng Yang, et al.
Efficacy and safety of sintilimab plus pemetrexed and platinum as first-line treatment for locally advanced or metastatic nonsquamous non-small cell lung cancer: a randomized, double-blind, phase 3 study (ORIENT-11)
J Thorac Oncol. 2020 Jul 31;S1556-0864(20)30595-5.
背景:
シンチリマブ(Sintilimab)は抗PD-1交替であり、プラチナ製剤とペメトレキセドに併用することで非扁平上皮非小細胞肺癌に効果があることが第1b相試験で示されている。われわれは、ランダム化二重盲検第3相試験をおこない、化学療法との併用に際してシンチリマブとプラセボの効果と安全性を比較した。
方法:
未治療局所進行あるいは転移性の非扁平上皮NSCLCで、EGFRあるいはALKが陰性の合計397人が登録された。患者は2:1の割合で、シンチリマブ200mg併用群あるいはプラセボ群に割り付けられた(プラチナ製剤+ペメトレキセド3週ごと4サイクルと併用、その後ペメトレキセドと併用維持療法)。クロスオーバーやbeyond PDの使用は容認された。プライマリエンドポイントはPFSとした。
結果:
2019年11月15日時点で、追跡期間中央値は8.9ヶ月だった。PFS中央値はシンチリマブ併用群のほうがプラセボ併用群よりも有意に長かった(8.9ヶ月 vs. 5.0ヶ月; ハザード比0.482, 95%信頼区間0.362 to 0.643; p < 0.00001)。客観的奏効率はそれぞれ51.9 % (95%信頼区間45.7% to 58.0%)、29.8% (95%信頼区間22.1% to 38.4%)だった。
性別や年齢、PSなどのサブグループ別でのPFSでも大部分の症例で有意な結果が得られた。PD-L1のTPS別のサブグループでも、プラセボ群と比べてシンチリマブ併用群で有意なPFS延長が認められた(TPS 1%未満:PFS中央値5.1ヶ月 vs. 7.3ヶ月、ハザード比0.664、95%信頼区間0.406-1.086)、1~49%:4.8ヶ月 vs. 7.1ヶ月、ハザード比0.503、95%信頼区間0.276-0.918、50%以上:5.0ヶ月 vs. 未到達、ハザード比0.310、95%信頼区間0.197-0.489)。

OSは、6ヶ月時点でプラセボ群が80.4%、シンチリマブ併用群が89.6%だった(ハザード比0.609、95%信頼区間0.400-0.926、P=0.01921)。

グレード3以上の有害事象は、シンチリマブ併用群で61.7%、プラセボ併用群で58.8%だった。
結論:
未治療局所進行あるいは転移性の非扁平上皮NSCLCの中国人患者において、ペトレキセド・プラチナ製剤とシンチリマブを上乗せへ硫黄することでPFSが延長し、安全性プロファイルも管理可能であった。
by otowelt
| 2020-08-15 08:25
| 肺癌・その他腫瘍









