COPDにおけるILAは急性増悪・肺機能低下と関連

COPDにおけるILAは急性増悪・肺機能低下と関連_e0156318_2251138.png 実臨床において、ILAという概念が必要なのかは、ちょっと懐疑的です。

Tae Seung Lee, et al.
Interstitial lung abnormalities and the clinical course in patients with COPD
Chest. 2020 Aug 14;S0012-3692(20)32203-0.


背景:
 ILAの存在と進行は、肺機能の低下と死亡リスクの増加に関連していることが知られている。
 
リサーチクエスチョン:
 COPD患者におけるILAの臨床経過を解明することを目的とした。

スタディデザインおよび方法:
 2013年1月から2018年12月までの間、胸部CTと肺機能検査を受けたCOPD患者を後ろ向きに登録した。放射線学的所見、COPD急性増悪歴、肺機能の変化を調べた。

結果:
 363人のCOPD患者のうち、44人がequivocal ILA,103人がdefinite ILAだった。ILAを有する患者は、ILAがない患者と比較して、高齢で、1秒量・努力性肺活量が低かった。平均5.4年の追跡の間、ILAは中等症~重症のCOPD急性増悪 (β ± SD, 0.38 ± 0.12; P = 0.002)、頻回の増悪(補正オッズ比2.03; P = 0.045)と関連していた。進行性ILAのある患者は、そうでない患者と比較して1秒量・努力性肺活量の年間減少率が高かった。

結論:
 COPD患者においてILAは中等症~重症の急性増悪と関連しており、進行性ILAは肺機能の年間減少率と関連していた。





by otowelt | 2020-09-25 00:25 | 気管支喘息・COPD

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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