IPFに対するニンテダニブ減量のリスク

IPFに対するニンテダニブ減量のリスク_e0156318_1033185.png 最初から少な目にして、忍容性をみた後に用量を上げるほうが理にかなっていると思います。

Sergio Harari , et al.
Older Idiopathic Pulmonary Fibrosis Male Patients Are at a Higher Risk of Nintedanib Dose Reduction
Respiration. 2020 Aug 27;1-3.


背景:
 特発性肺線維症(IPF)の治療薬としては、ピルフェニドンとニンテダニブの2種類が存在する。

目的:
 ニンテダニブで治療されたIPF患者を80歳未満・以上の集団を分けて、性別とBMIに関して減量の必要性があったかどうかを調査した。

方法:
 われわれは、ニンテダニブを少なくとも3ヶ月間投与されたIPF患者データを後ろ向きに調べた。年齢、性別、BMI、副作用、減量の必要性についての記録を抽出した。

結果:
 合計82人が評価された。減量を要した患者はすべて副作用や毒性によるものだった。減量は、80歳以上の患者が80歳未満の患者よりも有意に多かった(50% vs. 26.8%, p = 0.039)。これはBMIとは独立していた。80歳以上の患者の52%、80歳未満の16%が減量を要した(p = 0.002)。

結論:
 ニンテダニブで治療された80歳以上のIPF患者において、男性はニンテダニブの減量に関連していたが、BMIとは関連していなかった。



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by otowelt | 2020-10-13 00:11 | びまん性肺疾患

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優