血清テストステロンは喘息に対して良好な影響

血清テストステロンは喘息に対して良好な影響_e0156318_2248565.png テストステロンと聞くと、Twitterのあの人が頭に浮かぶくらいSNSにどっぷりハマっている私です。

Yueh-Ying Han, et al.
Serum free testosterone and asthma, asthma hospitalisations and lung function in British adults
Thorax. 2020 Aug 31;thoraxjnl-2020-214875.


目的:
 高齢者における血清フリーテストステロンと喘息、喘鳴、喘息入院、肺機能との関係を調べた。

デザイン:
 横断研究

場所:
 イギリス

参加者:
 2006~2010年に登録された、40~69歳の25万6419人の成人

主要評価項目:
 多変量ロジスティックあるいは線形回帰を用いて、テストステロンと、医師が診断した喘息、喘鳴、喘息入院、肺機能評価の関連を調べた。関連については、血清エストラジオール、喫煙歴、他の共変量で補正した。

結果:
 最も低い四分位(Q1)のフリーテストステロンを超えていた場合、女性(Q4 vs Q1:補正オッズ比0.67, 95%信頼区間0.64 to 0.71)および男性(同オッズ比0.87, 95%信頼区間0.82 to 0.91)のいずれにおいても喘息が有意に少なかった。喘息患者の間では、フリーテストステロンがQ1を超えている場合、現在の喘鳴についても有意に低かった(女性:補正オッズ比範囲0.78 to 0.87、男性:Q4 vs Q1:補正オッズ比0.86, 95%信頼区間0.77 to 0.95)。喘息女性において、フリーテストステロンがQ4におさまる患者は、1回以上の喘息入院が有意に少なかった。男性において、フリーテストステロンは1秒量および努力性肺活量と正の相関がみられた。女性において、フリーテストステロンは努力性肺活量とわずかながら逆相関していた。

結論:
 イギリスの大規模研究では、フリーテストステロンの上昇は喘息、喘鳴のオッズ比を低下させ、女性では喘息入院を減らし、男性では肺機能を高くすることと関連していた。





by otowelt | 2020-09-24 00:36 | 気管支喘息・COPD

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31