COVID-19:死亡率予測スコア

COVID-19:死亡率予測スコア_e0156318_2201476.png BUNは日本用に0.357で除しました。

Knight SR, et al.
Risk stratification of patients admitted to hospital with covid-19 using the ISARIC WHO Clinical Characterisation Protocol: development and validation of the 4C Mortality Score
BMJ. 2020 Sep 9;370:m3339.


目的:
 入院COVID-19患者の死亡を予測するスコアを作成すること。

デザイン:
 前向き観察コホート研究。

場所:
 イギリス、スコットランド、ウェールズの260施設に入院したCOVID-19患者の臨床的特徴を調べた研究(ISARIC-4C)(2020年2月6日~5月20日)。

参加者:
 最終データ抽出の少なくとも4週間前に入院した18歳以上のCOVID-19患者。

主要アウトカム:
 院内死亡率。

結果:
 解析群データセットには35463人(死亡率32.2%)、検証群データセットには22361人(死亡率30.1%)が含まれた。最終的に4C死亡スコアには8変数が含まれた(年齢、性別、併存症の数、呼吸数、酸素飽和度、意識レベル、BUN、CRP)。4Cスコアは死亡率の良好な鑑別能を有していた(解析群AUC0.79[95%信頼区間0.78-0.79]、検証群AUC0.77[95%信頼区間0.76-0.77])。4Cスコアが15点以上の場合(4158人、全体の19%)、死亡率は62%(陽性的中率62%)、3点以下の場合(1650人、全体の7%)、死亡率は1%だった(陰性的中率99%)。
COVID-19:死亡率予測スコア_e0156318_1651443.png
COVID-19:死亡率予測スコア_e0156318_16511280.png
(文献より作成)

 A-DROPやCURB65などの既存のスコアリングよりも、死亡率の予測は良好だった。
COVID-19:死亡率予測スコア_e0156318_16554842.png
(文献より引用)


結論:
 4C死亡スコアは既存のスコアよりも優れており、臨床の意思決定に直結する有用性を示し、COVID-19入院患者をそれぞれのマネジメント群に層別化することが可能である。





by otowelt | 2020-09-12 16:57 | 感染症全般

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31