胸水LDH/ADA比は結核性胸膜炎の診断に有用

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 膿胸ではLDHがめちゃくちゃ高くなりますね。


背景:
 高蔓延国では、結核性胸膜炎ではリンパ球優位の滲出性胸水と胸水ADA高値が頻繁に観察される。最近の2つの小規模な後ろ向き研究では、胸水LDH/ADA比が非結核性胸水よりも結核性胸水で有意に低く、他疾患との鑑別に有用とされている。

方法:
われわれは胸水LDH/ADA比、ADA値、リンパ球分画を結核性胸膜炎の症例(160人)で検討し、その他の疾患(68人)と比較した。

結果:
 平均LDH/ADA比は、結核性胸膜炎のほうがその他の疾患よりも有意に低かった(6.2 vs. 34.3, p < 0.001)。胸水LDH/ADA比のAUCは0.92で(p<0.001)、ADA≧40U/L単独では0.88(p<0.01)だった。胸水LDH/ADA比のもっとも良好な診断精度はカットオフ値12.5以下のときだった(特異度90%、陽性的中率95%、感度78%)。リンパ球優位の滲出性胸水の存在下で、胸水LDH/ADA比を胸水ADA≧40U/L以上と比較すると、後者の方が優れたパフォーマンスを示した。

結論:
 われわれのデータでは、リンパ球分画のデータが得られない状況であっても、胸水中LDH/ADA比は結核性胸膜炎とそれ以外を鑑別するのに有用であることが支持された。


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by otowelt | 2021-01-30 00:14 | 抗酸菌感染症

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優