PM/DMにおける間質性肺疾患の有病率

PM/DMにおける間質性肺疾患の有病率_e0156318_2233180.png
 既報と同じくらいですが、あらためてみてみると、頻度が高いんですね。


目的:
 間質性肺疾患(ILD)は、多発性筋炎(PM)/皮膚筋炎(DM)患者の死亡率の最も重要な予後因子であるが、PM/DMにおけるILDの有病率は国によって異なる。この研究の目的は、PM/DMの患者における世界的なILDの有病率を決定することである。

方法:
 2000年1月1日から2020年4月30日までに報告されたILDとPM/DMに関する研究のシステマティックレビューをおこなった。データを抽出し、不均一性が高いことから、ランダム効果モデルを使用して有病率を推定した。不均一性は、サブグループ解析と感度分析によって評価された。

結果:
 10,130人の患者を対象とした合計34件の研究がメタアナリシスに含まれた。プールデータによると、PM/DM患者におけるILDの世界的な有病率は41%(95%信頼区間35-48%)であることがわかった。ただし、この有病率は地理的因子と時代的傾向によって異なっていた。PM/DMにおけるILDの有病率は、アジアで50%(95%信頼区間42-57%)、アメリカで23%(95%信頼区間15-31%)、ヨーロッパで26%(95%信頼区間18-34%)だった。ILDの有病率は、2000年~2010年に発表された研究と比較して、それ以降に報告された研究で高かった。DM、PM、CADMにおけるILD有病率は、それぞれ42%(95%信頼区間35-49%)、35%(95%信頼区間27-42%)、53%(95%信頼区間32-74%)だった。抗Jo-1および抗MDA5抗体の患者は、ILDの発症頻度が高かった。

結論:
 PM/DM患者におけるILDの世界的有病率は約41%で、アジア人で多かった。特定の関連性を解明するには、さらに多くの研究が必要である。




[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

外来診療の型 同じ主訴には同じ診断アプローチ! [ 鈴木 慎吾 ]
価格:4950円(税込、送料無料) (2020/7/11時点)





by otowelt | 2021-01-27 00:42 | びまん性肺疾患

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31