PanACEA HIGHRIF1試験:高用量リファンピシンの安全性

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 実臨床と変わらないくらい頻度の消化器系の症状と肝障害なら・・・とは思います。



背景:
 高用量リファンピシンは、結核治療期間を短縮する上で効果的であるというデータが集積されつつある。

方法:
 この研究では、リファンピシンの安全性、忍容性、薬物動態、7日あるいは14日の早期殺菌活性(early bactericidal activity; EBA)を調べた。成人塗抹陽性結核患者におけるdose-escalation study(PanACEA HIGHRIF1)の結果を報告する。

結果:
 連続患者コホートにおいて、リファンピシン40mg/kgあるいは50mg/kgを7日間単剤投与し、その後通常用量のイソニアジド、ピラジナミド、エタンブトールとともに使用した(8日目~14日目)。40mg/kg群(15人)では、13人の患者に36の有害事象が単剤治療時に報告されており、1人の患者が継続中止となった。50mg/kg群(17人)では、全例有害事象が報告され、11人が投薬中止となった。ほとんどが、軽症/中等症のもので、消化器系、掻痒感、高ビリルビン血症、黄疸が主だった。リファンピシンのAUC幾何平均は50mg/kg群のほうが40mg/kg群よりも比例的増加を示した(571mg・L/h[範囲320-995] vs 387mg・L/h[範囲201-847])。リファンピシン曝露とビリルビン濃度は相関していた(p<0.001)。EBAは用量とともに明確に上昇し、50mg/kg群の14日目で−0.427 logCFU/mL/day (95%信頼区間−0.500~−0.355)だった。

結論:
 リファンピシン50mg/kgは殺菌活性の上昇と関連していたが、忍容性が十分でない。40mg/kgは忍容性があり、短期治療レジメンのための第II相試験に選択されてもよいだろう。




by otowelt | 2021-02-23 00:43 | 抗酸菌感染症

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優