少し興味があって読んでみました。下押しするのは確実のようです。
目的:
この研究の目的は、2型糖尿病と呼吸機能検査との関連を明らかにすることである。
方法:
文献レビューののちメタアナリシスをおこなった。変量効果モデルを使用した逆分散法で、平均差および95%信頼区間の効果推定値を計算し。 I2を使用して不均一性を計算し、性別、BMI、喫煙、地域ごとにメタ回帰分析を実行した。また、研究の実施時期、2型糖尿病のサンプルサイズ、研究の質に応じて感度分析おこなった。
結果:
メタアナリシスに66件の研究(縦断研究1件、症例対照研究2件、横断研究63件)が含まれ、2型糖尿病患者11,134人と対照参加者48,377人が参加した。%1秒量、%努力性肺活量、努力性肺活量の25~75%の平均努力呼気流量(FEF25-75%)、%ピークフロー、%DLCOの平均差(95%信頼区間)は、それぞれ-7.15(95%信頼区間-8.27、-6.03; p <0.001)、-9.21(95%信頼区間-11.15、-7.26; p <0.001)、-9.89(95%信頼区間-14.42、-5.36; p <0.001)、-9.79(95%信頼区間-13.42、-6.15; p <0.001)、-7.13(95%信頼区間-10.62、-3.64; p <0.001)だった。1秒率に差はなかった(95%信頼区間-0.27; -1.63、1.08; p = 0.69)。全パラメータにおいて高い異質性がみられた。メタ回帰分析では、研究間の不均一性が、性別、BMI、喫煙、地域によって説明されなかった。結果は感度分析で一貫していた。

(forest plot:文献より引用)


結論:
2型糖尿病は、性別、喫煙、BMI、地地域に関係なく、呼吸機能障害に関連していた。転帰を調査するためには縦断研究が必要である。