現在、メディカ出版さんでとある書籍を書いている最中なのですが、遅筆で迷惑をかけており、「何もかもコロナのせいだ」ということにしています。
メディカさんのすべての書籍に言えることは、「読みやすさ」を徹底追究していることです。「魅せ方」においては、羊土社と双璧を成す出版社です。フォント1つ、使用する色の1つまで話し合っているのでしょう。

医師国家試験のときに使う参考書に、私は大量の付箋を貼っていて、それは私にとって努力の勲章だったわけですが、後輩にそれを見せたところ「定価で買うからそれくださいよ!」と言われました。当時「やらねぇよ!」と返しましたが、そんな宝物を本にしちゃったのがコレ。
大阪府では、人工呼吸器のケアができる看護師をコロナ重症センターのスタッフとして募集していましたが、当初その数が足りなかったのは、人工呼吸器の看護が「専門的すぎる」からです。人工呼吸器のケアは、呼吸器内科や集中治療がある病院でさえ、医療従事者にとって大きな壁になっています。回路の組み立てからインシデント防止まで、パイセンの知識をぶっ込んだ※、兵庫県立尼崎総合医療センターの結晶。
私はもうくたびれた年齢なので、「すごいね こりゃあ!」とこうして呟いているだけですが、人工呼吸器に苦手意識のある研修医~若手医師が読んでもかなり血肉になると思います。
※ちなみに「ぶっくす」を最初「ぶっこむ」と空目っていた。