本の紹介:在宅医療コア ガイドブック

在宅診療をすることがないので、私に読めるだろうか・・・と思って手に取ってみましたが目からウロコが大量に零れ落ちる作品でした。これはすごいです、在宅聖書。上田先生や高岸先生のように、なんとなく洛和会イズムを受け継いでいる雰囲気があって、なつかしいにおいを感じます。
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発売日:2021年4月27日
単行本 : 250ページ
価格 : 3,800円 (税別)
出版社 : 中外医学社
著者 : 荒隆紀先生


在宅に特化したこういう医学書ってなかなかないと思いますし、書ける人が限られています。さすがの一冊です。

僕も過敏性肺炎の患者さんの自宅を探偵みたいに行っていた時代があったのですが(今これをやっている呼吸器内科医はほとんどいない)、在宅医が探偵のようにして生活を「診る」という視点はものすごく共感しました。

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「呼吸器のところは私の本を参考にしました」と事前に聞いていたので、おおお、確かにワシの作った図があるぞ!と興奮しながら読んでいました。あざます!

特筆すべきは在宅のCOVID-19対応についてしっかりと書かれているところです。病院だとゾーニングもできるし、そんなに難しくはないのですが、在宅はそもそも答えがない領域なので、その中からベストを探して対応していかねばならないわけで。

密度ぎっしりです。良書。聖書。読むべし。



by otowelt | 2021-05-20 13:04 | 内科一般

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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