本の紹介:誤嚥性肺炎の主治医力
2021年 05月 30日
楽しみにして予約していた本を読んでいたら、献本が届いてしまいました。執筆者あるあるです。というくらい、私が待っていた本なのです、これは。
何年前か忘れましたが、著者の吉松先生と初めて出会ったのは、当院が独自におこなっていたセミナーでした。彼女は当時、淀川キリスト教病院にいらっしゃったと思います。体からオーラがあふれ出ていて、少し話しただけですが、この女性は今後活躍する人になるだろうと悟りました。
私は日経メディカルに連載を持っているのですが、『吉松由貴の「誤嚥性肺炎、診療の知恵袋」』という連載が3年前から始まって、「おおお!」と勝手に思っていました。
私にはアカデミックに大した業績もないのですが、吉松先生は学会での活躍のみならず、私がふと目にした論文の著者になっていたりして、スゴイ人になってしまいました。2020年で感銘を受けた論文の1つである、反復唾液嚥下テスト(Repetitive Saliva Swallowing Test;RSST)の論文、Medical Tribuneの連載に使わせていただいたくらいです。
■COPD増悪が予測できる、たった30秒の診察(URL:https://medical-tribune.co.jp/rensai/2020/0123523985/)。
この本は、吉松先生が誤嚥性肺炎のエキスパートに質問し、それに対する補足という形でエビデンスが書かれている本です。多職種にわたってインタビューしておられ、普段の診療からチームを意識されているのがよく伝わります。
ちょこちょこ出てくる「主治医力」という言葉。忘れないでおきます。
by otowelt
| 2021-05-30 00:30
| 内科一般