COPD増悪に対する吸入PI3Kδ阻害剤ネミラリシブ その2

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先日の試験とは別のものですが、これもGSKがらみの研究です。




  • 概要
■COPD増悪を経験している患者において、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼδ阻害剤である吸入ネミラリシブの安全性と有効性を評価すること。

■この二重盲検プラセボ対照試験において、COPD患者(40〜80歳、10pack-years以上の喫煙歴、標準治療を必要とする中等症/重症COPD増悪)がランダム化された。プラセボまたはネミラリシブ12.5µg、50µg、100µg、250µg、500µg、750µg(3:1:1:1:1:1:3の割り付け; N = 938)12週間+探索的追加12週の追跡期間観察をおこなった。

■プライマリアウトカムは、12週目の気管支拡張薬投与後FEV1のベースラインからの変化である。セカンダリアウトカムは、COPD再悪化率、患者報告アウトカム(CATスコア、SGQRスコアなど)とした。

■ネミラリシブ治療群とプラセボ治療群の間で、12週目のベースラインFEV1からの変化に差は観察されなかった(-0.004L、95%確信区間-0.051L〜0.042L)。全体として、再増悪を含むセカンダリアウトカムにおいて、ネミラリシブとプラセボに差はなかった。

■ネミラリシブの最も一般的な有害事象は、用量に関連した吸入後の咳嗽だった。



12週間の標準治療へのネミラリシブの追加は、COPD増悪およびその後の肺機能または再増悪を改善しませんでした。



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by otowelt | 2021-07-21 00:53 | 気管支喘息・COPD

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優