EMAX研究:COPDに対する初期維持治療としてのLAMA/LABA

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COPDの初期治療で、まずLAMAを投与して、副作用をみながらLAMA/LABAに・・・という流れが一般的ですが、そもそも副作用が少ない薬剤ばかりなので、最初からLAMA/LABAでもありではないかと思っています。


Bjermer L, et al. Dual Bronchodilator Therapy as First-Line Treatment in Maintenance-Naïve Patients with Symptomatic COPD: A Pre-Specified Analysis of the EMAX Trial. Int J Chron Obstruct Pulmon Dis . 2021 Jun 28;16:1939-1956.

  • 概要
■COPD患者の治療の第一選択で維持療法を選択する際に参考となる前向き試験のエビデンスは限られている。EMAX試験では、維持療法を受けていない患者と維持療法を受けている患者を対象に、2剤併用療法と1剤併用療法の有効性と安全性を検討した。

■ICSを投与されていない増悪リスクの低い症候性COPD患者を対象に、ウメクリジニウム/ビランテロール、ウメクリジニウム単剤、サルメテロール単剤を用いて、肺機能、症状、増悪、安全性を24週間にわたり評価した。維持療法が未実施かどうかについては、スクリーニングの30日前の気管支拡張剤の使用状況によって定義された。

■解析対象となったのは、維持療法を受けていない749例(31%)と維持療法を受けた1676例(69%)であった。いずれのサブグループにおいても、主要評価項目である24週目のトラフ1秒量のベースラインからの変化は、ウメクリジニウム投与群と比較してウメクリジニウム/ビランテロール投与群で大きかった(平均差[95%信頼区間]は、維持療法未実施群:44mL[1-87]、維持療法実施群:77mL[50-104])。同様にサルメテロール群と比較してウメクリジニウム/ビランテロール投与群で大きかった(平均差[95%信頼区間]は、維持療法未実施群:128 mL [85-171]、維持療法実施群:145 mL [118,-172])。

■24週間のレスキュー薬吸入回数/日は、ウメクリジニウム投与群と比較してウメクリジニウム/ビランテロール投与群で減少幅が大きかった(維持療法未実施群:-0.44 [-0.73, -0.16]、維持療法実施群:-0.28 [-0.45, -0.16])。同様にサルメテロール群と比較してウメクリジニウム/ビランテロール投与群で減少幅が大きかった(維持療法未実施群:-0.37 [-0.66, -0.09]; 維持療法実施群:-0.25 [-0.41, -0.12])。

■維持療法を受けていない患者では、ウメクリジニウム/ビランテロールは、24週目のTDIスコアおよびERS-COPDがウメクリジニウムおよびサルメテロールよりも改善した。




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by otowelt | 2021-07-30 00:24 | 気管支喘息・COPD

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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